【履歴書・職務経歴書】免許・資格の書き方

2021-08-17 マナー , 働く

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日本で仕事を探す際に必要となる「履歴書(りれきしょ)」には、免許・資格を書く欄があります。自分の得た知識やスキルを客観的にアピールできる項目なので、正確に記入しましょう。今回は、「免許・資格」の書き方を詳しくご紹介します。

またLiving in Japanからダウンロードできる履歴書には、一般的な履歴書には記入欄がない独自の項目があります。この項目についてもあわせてご紹介します。

免許と資格の違い

免許を取得すると、一般的に制限・禁止されている行為が許可されます。一方資格は、知識や技能が一定のレベルに達していることが証明されます。

違いは「取得していない人がその行為を行うと罰せられるか否か」で考えると分かりやすいでしょう。例えば、運転の免許を取得していない人が運転すれば、罰せられます。しかし秘書の資格を取得していない人が秘書の仕事をしても罰せられません。

「免許・資格」の書き方

最初の列に「年」、次の列に「月」、最後の列に「内容」を記入します。「年」は、西暦・和暦、どちらでも問題ありません。他の項目や職務経歴書と、表記を統一しましょう。

どんな免許・資格を記入すべきか

希望する職種に役立つ免許や資格を優先して記入します。語学力が高い場合は、語学に関する情報も優先するとよいでしょう。希望する職種に関係ない資格は書かないようにしましょう。

ただし、普通自動車の運転免許だけは例外です。希望する職種に関係ないように見えても、突然必要となる可能性があります。普通自動車の運転免許を取得している場合は、必ず記入しておきましょう。最近はどんな職場でもパソコンを使うことが多いので、MOSなどパソコン関連の資格も、取得していれば記入するとよいかもしれません。

日本語能力試験(JLPT)のN3とN2のように、同じ資格を複数回合格している場合は、一番レベルの高いものだけを記入しましょう。

記入する順番

免許と資格を記入する順番にルールはありません。必要とされる知識や能力を優先適任アピールするため、次の順番に記入するとよいでしょう。

  1. 求人情報の応募条件に記載されている免許や資格
  2. 言語スキルに関する情報
  3. 普通自動車の運転免許
  4. 応募する仕事・職種に関連する免許や資格
  5. MOSなどパソコン関連の資格

正式名称で書こう

免許や資格は、必ず正式名称で記入します。例えば「普通自動車免許」など省略するのではなく「普通自動車第一種運転免許」と記入しましょう。

TOEIC

TOEICは免許でも資格でもありませんが、成績が良い場合は、この欄に記入しましょう。

TOEICの場合、正式名称(Test of English for International Communication)を書く必要はありません。「TOEIC」と記入しましょう。TOEFL・IELTSも同様です。公開テストかIPテストか、L&RかS&Wか、分かりやすく記入します。

「合格」「取得」について

次のように使い分けます。

  • 免許証が交付される場合:「取得」
  • 言語の点数の場合:「取得」
  • 合格証が交付される場合は「合格」
  • 研修で得られる場合:「修了」

免許・資格がない場合

免許・資格を取得していない場合は、左寄せで「特になし」と記入しましょう。

Living in Japanからダウンロードできる履歴書の独自項目

Living in Japanからダウンロードできる履歴書には、外国人が日本で就職活動をする際、企業側が確認したいポイントを簡単に記入できる欄を用意してあります。1枚目の「基本情報」の直下なので、連絡先とともに一目で確認できます。このテンプレートを利用されるかたは、正確かつ簡潔に記入しましょう。

  • 国籍・母国語
  • 在留資格
  • 在留期限
  • 言語スキル

まとめ

今回は、履歴書の「免許・資格」の書き方と、Living in Japanからダウンロードできる履歴書の独自項目についてご紹介しました。自分の得た知識やスキルを客観的にアピールできる項目です。採用されるために嘘を書いてはいけません。採用された後、嘘がばれれば解雇される可能性がありますし、何より困るのはあなた自身です。正確に記入しましょう。次回は履歴書の「志望の動機」欄の書き方について説明します。


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