【履歴書・職務経歴書】志望動機の書き方

2021-08-20 マナー , 働く

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日本で仕事を探す際に必要となる「履歴書(りれきしょ)」には、志望動機を書く欄があります。履歴書の中では最も自分をアピールできる項目となります。応募する企業ごとに、職種を考慮したうえで、簡潔に記入しましょう。今回は、「志望動機」の書き方を詳しくご紹介します。

「志望動機」を記入する目的を考えよう

志望動機の欄には、一般的に「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」というタイトルがついています。どの項目を取捨選択しても問題ありません。

しかし、企業側は「なぜ他の会社ではなく、この会社を選んで応募したのか」「その人を採用することで、会社にどんなメリットがあるのか」を知りたいはずです。特技や好きな学科を話題の中心にする場合も「それが応募する職種にどう活かせるのか」という視点で記入しましょう。外国の方の場合は「なぜ他の国ではなく、日本なのか」などを加えてもよいでしょう。

スキルや職歴は職務経歴書に詳細を記載しますので、アピールポイントとして記入する場合は、簡潔にまとめましょう。

「志望動機」の書き方

  • 一人称は「僕」「俺」「自分」ではなく、「私」を使います。
  • 応募先企業に対する二人称は、書き言葉の「貴社」を使います。「貴社」自体が尊敬語なので、「貴社様」とは書きません。「御社」も尊敬語ですが、話し言葉なので使いません。
  • 箇条書きではなく、文章で書きます。文末には丁寧語である「です」や「ます」を使いましょう。

これはNG!ワースト5!!

空欄・特になし

何も記入する内容がない場合は、左寄せで「特になし」と記入することもできます。しかし「志望動機がない」ということは、「本気でその企業に就職したいと思っていない」と判断されるはずです。空欄のまま提出したり、「特になし」と記入したりするのは避けましょう。

働いてきた職場の悪口

本当の志望動機が「給料が低いから転職したい」「残業や休日出勤が多いので転職したい」であっても、不満や悪口を記入するのは避けましょう。「今の職場を辞めるために、どこでもいいから就職したいのではないか」「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」といったネガティブな印象を与えます。特に給与や待遇や勤務地についてふれるのはやめましょう。

書き写さない・使いまわさない

インターネット上には、さまざまな記入例が掲載されています。それを書き写すと、どうしても抽象的になります。書き写した内容と自分で作った内容が噛み合わない場合もあります。応募する企業・職種について調査し、自分がなぜその企業に応募したいのか、すべて自分の言葉で記入しましょう。

また同じ職種で使いまわすことを前提に記入すると、どうしても曖昧な内容になります。応募する度に、内容を考え直しましょう。

学びたい

企業は学校ではありません。人材ではなく企業を成長させるために、人を雇います。もちろん、仕事を通じて学び、経験を積みたいという気持ちは重要です。それを記入することは悪いことではありません。「学びたい」という気持ちをメインにするのではなく、「学ぶことで応募する企業にこんなメリットをもたらしたい」と思っているのかをメインに記入しましょう。

誤字・脱字

文章で記入するため、どうしても他の項目より、誤字・脱字が増える傾向にあります。誤字・脱字は、注意力が欠けた印象を与えます。提出する前にしっかり確認しましょう。

まとめ

今回は、履歴書の「志望動機」の書き方についてご紹介しました。なぜその会社なのか、なぜその職種なのか、どんなメリットをもたらすのか。応募する企業の立場にたって内容を見直し、自分の言葉で記入しましょう。次回は履歴書の「本人希望記入欄」の書き方について説明します。


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