日本の運転免許の種類と取得方法

2019-08-28 その他

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以前、「日本で運転する方法」について、ご紹介しました。国際運転免許証や外国の運転免許証でも日本で運転することができますが、期限や条件があります。長期にわたり日本に滞在し、運転する場合は、日本の運転免許に切り替えるか、新規取得するとよいでしょう。今回は、日本で運転免許を取得する方法をご紹介したいと思います。

運転免許の種類

日本の運転免許には、第一種運転免許・第二種運転免許・仮運転免許があります。自動車や軽自動車を運転するには、第一種運転免許の普通免許を取得する必要があります。

普通免許を取得する方法

普通免許は、次のいずれかの方法で取得することができます。

  • 通常の運転免許試験(一般受験)を受けて取得する
  • 指定自動車教習所を卒業して運転免許試験の一部免除を受けて取得する

運転免許試験場で、学科試験や実技試験を直接受けるほうが、費用も期間もかかりません。しかし試験内容が難しく、平日しか受験できないなどのデメリットがあります。日本の交通ルールを理解するためにも、教習所へ通うほうがよいでしょう。

教習所を選ぶ際の注意

通常は、日本語で教習が行われます。日本語で教習を理解するにはN2以上の日本語能力が必要とされます。少しでも不安があれば、英語や中国語などで教習が行われる教習所を選びましょう。

また、教習所に入校する時期、地域や教習所、免許の種類やプランなどによって、料金は大きく異なります。外国籍でも分割払いが可能な教習所もあります。学校と提携して安いプランが用意されている場合もあります。事前に調べておきましょう。

繁忙期と閑散期

教習所には繁忙期と閑散期があります。料金の変動幅が大きく、一般的に、閑散期のほうが繁忙期よりも10万円前後、安くなります。

  • 繁忙期:1月後半~3月 7月後半~9月前半
  • 閑散期:4月後半~7月前半 10月~11月

MTとAT限定

普通免許を取得すれば、MT車(マニュアル車)もAT車(オートマティック車)も運転できます。「運転をAT車に限る」という条件を付けて取得することもできます。AT限定免許であれば、料金が少し安くなります。

通学免許と合宿免許

指定自動車教習所で免許を取得するには、近くの自動車教習所に通う方法と、合宿に参加する方法があります。

通学免許

近くの教習所に通学する方法です。

期間約2~3か月
価格繁忙期:23~38万円
閑散期:19~24万
メリット普段の生活の中で、自分のペースで通うことができる。
アルバイトや仕事をしながら通えるので、収入が途切れない。
デメリット外国語対応している教習所が遠い場合、通学に時間と交通費がかかる。
繁忙期の場合、技術教習の乗車予約が取りづらく、免許取得まで日数がかかる。

合宿免許

教習所が用意する施設に宿泊し、集中的に教習を受ける方法です。
教習所ごとに、宿舎や食事が選べる、温泉やスポーツジムがあるなど、さまざまなこだわりがあります。通常、宿泊費・食費は含まれていますが、なかには交通費も含まれている場合があります。予定通りに卒業できなくても追加料金がかからない場合もあります。

期間約2週間~
価格繁忙期:21~34万円
閑散期:17~22万
メリット短い期間で取得できる。
技術教習の乗車スケジュールが決まっているので、予約が必要ない。
デメリット最短でも2週間以上、まとまった休暇をとる必要がある。
繁忙期はすぐに満席になるので、数か月前に申し込まなくてはならない。

どちらを選ぶべき

まとまった休暇が取れる場合は、効率のよい合宿免許がオススメです。閑散期に申し込めば、費用も大幅に抑えられます。特に日本語が苦手な場合、外国語対応可能な教習所を選ぶほかありません。外国語対応可能な教習所が遠ければ、通学は大変です。可能な限り、合宿免許を選ぶようにしましょう。

後日、外国人にオススメの教習所や合宿などを、ご紹介したいと思います。


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