かわいい?異様?日傘を手放さない日本人女性

2019-02-28 その他

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雨降りだけでなく、晴れた日にも傘が大活躍?

これから日差しがまぶしい季節を迎え、日本では傘をさして歩く女性を見かけることが多くなります。晴れの日に使われている傘を『日傘』といい、最近では若い女性や男性にも利用する人が増えました。

もともとヨーロッパで発祥した日傘ですが、現在、日傘をさす習慣があるのは日本だけのようで、外国人から見ると何とも不思議な光景にみえるようです。

日傘をさす目的は、主に紫外線対策です。日焼けを防ぐだけでなく、夏場の熱中症対策として利用されています。最近では日傘のデザインも豊富で、さまざまな機能があります。

今回は、日本人が日傘を使う理由や、日傘とはどんなものなのか?詳細などをご紹介します。

なぜ、日傘をさして歩くの?

紫外線対策

春夏秋冬、季節がある日本では、春と夏、特に日差しが強くなります。天気の良いこの時期は最高のお出かけ日和ですが、近年は紫外線量が増加していることから、美容だけでなく健康にも悪影響があると心配されています。

そこで紫外線を防ぐためのアイテムのひとつとして注目されているのが、日傘です。運動するときは帽子、徒歩のときは日傘など、ファッションやシーン、日差しの高さなどによって使い分ける人も増えてきました。

もともと日本には「色の白いは七難隠す」ということわざがあり、白い肌は大昔から美しさの代名詞です。しかし美白と小麦肌のブームは交互に到来します。一昔前には、ビーチや日焼けサロンで肌をこんがり小麦色にすることが流行し、若い女性たちが肌を焼いて派手にメイクする『ガングロ』ブームも世界的に有名になりました。

そして最近では、美白ブームが再来。美容だけでなく、健康面への影響が取りあげられたことから、若者から年配者まで男女問わず、紫外線対策に力を入れるようになっています。

熱中症対策

地球温暖化の影響で、夏の暑さや太陽の照りつけが激しくなっています。近年、夏場の熱中症による死亡事故が多数報告されており、熱中症対策の意識を高めることが呼びかけられています。

熱中症から身体を守るための手っ取り早い手段としては、直射日光に当たらないことがあげられます。しかし、街を歩いていても日陰になる場所が見つからない場合があります。公園や海岸など、日陰が見当たらない場所もあります。そのような場所で、直射日光にさらされる時間が長くなると熱中症の危険が生じます。

このような脅威から身を守る方法のひとつとして「日傘をさす方法」が見直されているのです。

どんな日傘があるの?

遮光やUVカット機能が付いている!

日傘は雨傘とは違って、日光を身体に浴びるのを遮る遮光機能や、紫外線を防ぐUVカット機能が付いています。身体の広範囲を覆い隠すので、帽子よりも紫外線防止効果は大きいとされています。

晴雨兼用の折りたたみタイプが便利

最近の日傘は、ポリエステルやナイロンなどはっ水性のある生地のものが主流です。『晴雨兼用』と表記された、折りたたみタイプであれば、晴れの日だけでなく雨が降った時にも利用できるため人気です。携帯しておくと急な雨降りの際にも役立ちますね。

日傘のデザインは?

一昔前の日本では、日傘といえば地味で年配の女性の好みそうな柄が主流でした。しかし近年の日傘ブームによって、色も形も素材も豊富なバリエーションが展開されるようになっています。白やピンクなどのパステル系で、女性らしい柔らかな印象のもの。ストライプやドット、思い切ったデザインなどの柄物。カラダをすっぽり覆い隠すようなドーム状など、個性豊かなデザインの物。男性用はもちろん、特殊な加工で体感温度がさがる日傘まであります。

日本の夏のファッションアイテム、日傘を使ってみませんか?

いかがですか?真夏の暑い日に、日傘や巨大なツバのついた帽子で日射しをさえぎり、腕から手の甲までをすっぽりとアームカバーで覆う日本人女性の姿が、あなたにはどのように見えるでしょうか。

日本では最近の猛暑により、紫外線対策だけでなく熱中症対策として、日傘をはじめ日射しを遮る商品が大人気。肌を覆うため、暑そうに見える商品でも、体感温度をさげる機能があるなど、使ってみると意外と快適な商品もあります。

かわいいのか、異様なのか。暑苦しいのか、快適なのか。
晴雨兼用の折りたたみタイプの日傘なら、気に入らなくても、雨の日に使えます。

一度、日傘をさして街歩きを試してみませんか?


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