【履歴書・職務経歴書】学歴・経歴の書き方

2021-08-12 マナー , 働く

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日本で仕事を探す際に必要となる「履歴書(りれきしょ)」には、学歴・職歴を書く欄があります。記載内容は、書類選考だけでなく、入社後の人事データとして公的に使用・保管されます。必ず「年」や「月」の欄も正確に記入しましょう。今回は、履歴書の「学歴・職歴」の書き方について詳しくご紹介します。

書き方の基本

一般的な履歴書のフォーマットの場合、1ページ目(見開きの場合、左側)の下部と2ページ目(見開きの場合、右側)の上部に記入欄があります。1ページ目から記入しはじめ、欄が足りなくなったら、2ページ目の欄を使います。1ページ目だけで記入し終わった場合のみ、2ページ目の学歴・職歴欄は空欄で問題ありません。

学歴と職歴は分けて書く

学歴と職歴は分けて、それぞれ時系列に記入します。例えば大学卒業後に就職し改めて語学学校に入学した方など、学歴の間に職歴がある場合も、学歴は学歴だけでまとめます。

最初に学歴をすべて記入してから、1行空けて、職歴を記入しましょう。

最初の列に「年」、次の列に「月」、最後の列に「内容」を記入します。西暦・和暦、どちらでも問題ありません。他の項目や職務経歴書と、表記を統一しましょう。

学歴と職歴を書き終えたら

学歴も職歴もすべて書き終えたら、次の行に、右寄せで「以上」と記入します。

学歴の書き方

最初の行の最終列中央に「学歴」と記入し、次の行から学歴を記入しましょう。

どの学歴から書く?

基本的に「最終学歴」のひとつ前から記入します。最終学歴とは、最後に卒業した学校ではなく、最も水準の高い学歴を指します。

  1. 高等学校
  2. 語学学校
  3. 専門学校
  4. 大学
  5. 大学院

例えば高校→大学→語学学校の順番に卒業した場合、最終学歴は大学になりますので、高校卒業から記入します。

正式名称で書こう

学校名は正式名称で、学部・学科・専攻コースまで記入します。例えばふだんは「〇〇日本語学校」と呼ばれていても、正式名称が「〇〇法人〇〇日本語学校」であれば、すべて記入しましょう。母国の学校名など読み方が難しい場合は、ふりがなをふっておくとよいでしょう。

「卒業」について

中退した場合は「中退」、在学中の場合は「卒業見込み」と記入しましょう。大学院の場合「卒業」ではなく「修了」なので注意しましょう。

職歴の書き方

最初の行の最終列中央に「職歴」と記入し、次の行から職歴を記入しましょう。

何を書く?

次の項目を時系列に

  • 入社した年・月・会社名と「入社」
  • 所属部署名や役職
  • 簡単な仕事内容(欄が足りなければ省略可)
  • 退職した年・月・退職理由

一般的に転職の場合、履歴書は職務経歴書と同時に提出します。職務経歴書に、仕事の内容・経験・スキルといった詳細を記載しますので、履歴書は概要のみ記入しましょう。

正式名称で書こう

会社名は正式名称で記入します。例えば「(株)」など省略するのではなく「株式会社」と記入しましょう。店舗で働いていた場合も、店舗名ではなく、会社名を記入します。

退職理由

詳細な経緯は不要です。自分から退職願を提出して辞めた場合は「一身上の都合により退職」、会社から解雇された場合は「会社都合により退職」と記入します。

在職中の場合は「現在に至る」と記入しましょう。

アルバイトやインターン

基本的にアルバイトやインターンは記入しません。ただし数ヶ月以上働いていて、応募する職種にその経験を活かせる内容であれば、記入してアピールするとよいでしょう。記入する場合は、会社名に続けて「アルバイト」もしくは「インターン」と明記しましょう。

職歴がない場合

職歴がない場合は、左寄せで「なし」と記入しましょう。

まとめ

今回は、履歴書の「学歴・職歴」の書き方をご紹介しました。履歴書は公的な書類です。記載内容は、書類選考だけでなく、入社後の手続きや在留資格申請にも利用されます。「年」や「月」の欄も正確に記入しましょう。次回は履歴書の「免許・資格」欄と、Living in Japanからダウンロードできる履歴書に配置されている独自の項目について説明します。


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