日本の成人式、由来や服装(振袖)とは?

2020-01-12 その他 , 暮らす

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毎年、1月第2月曜日は「成人の日(せいじんのひ)」という祝日です。日本各地で「成人式(せいじんしき)」が開催され、振袖(袖の長い着物)を着た若い女性をよく見かけます。今回は日本の成人式と振袖についてご紹介します。

成人式とは

地方自治体が、新成人を祝福し激励する行事です。一般的には「成人の日」もしくは前日の日曜日に開催されますが、気候や他県の大学に通う人を考慮して、お正月や春休み、ゴールデンウィークやお盆などに開催する地域もあります。成人式の場所や内容も、自治体ごとに大きく異なります。

由来

日本でも古くから、子供の髪型や服装から大人の髪型や服装に改めるなど、成人を祝うさまざまな儀礼がありました。今の形式になったのは、戦後、埼玉県で開催された「青年祭(せいねんまつり)」が始まりといわれています。

新成人とは

以前は、前年の「成人の日」の翌日から、その年の「成人の日」当日までに誕生日を迎えた人が対象でした。しかし最近では、一般的に学齢を重視し、前年の4月2日から、その年の4月1日までに満20歳を迎える人が対象となっています。

参加方法

基本的に、対象者には、住民登録している自治体から案内状もしくは招待状が届きます。

進学や就職で引っ越したが、以前住んでいた地域で出席したい場合などは、事前に連絡しましょう。ほとんどの自治体で参加することができますが、参加できない場合もあります。

服装

服装に決まりはありませんが、正装で出席する習慣があります。男性はダークスーツが多く、紋付羽織袴を着る場合もあります。女性は振袖が多く、パーティーフォーマルやスーツを着る場合もあります。外国の方は、出身国の民族衣装を着る方も多いようです。

外国人比率の急増

最近では、新成人の外国人比率が急増しています。東京23区では8人に1人、特に新宿区では新成人の約半数に達するそうです。国によって成人年齢や儀礼は異なりますが、日本のルールによる新成人として成人式に参加できる機会は1度限りです。ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。

振袖とは

日本では古くから、祭りや儀式が行われる非日常のことを「晴れ(ハレ)」と呼びます。そのため、ハレの日に着る衣装は「晴れ着(はれぎ)」と呼ばれます。振袖は、未婚女性の晴れ着のなかでも、最も格が高い衣装です。成人式に女性が着る衣装として人気が高く、9割を占めるといわれます。

振袖の手配

3つの方法があります。ママ振袖が4割、レンタルが4割、購入が2割といわれます。

  • ママ振袖(母親や祖母などから受け継いだ着物)
    メリット:
    費用が最小限、予約の心配がない、準備が楽
    デメリット:
    手入れや保管が大変、柄が古典的(好みや流行にあわせてアレンジが必要)
  • レンタル
    メリット:
    購入するよりは安い、時代にあった柄が選べる、手入れや保管の心配がない
    デメリット:
    人気の柄は早く予約する必要がある、体格によって選択肢が限られる
  • 購入
    メリット:
    何度も着る場合はレンタルより安い、自分のサイズに仕立てることができる
    デメリット:
    費用が高い、手入れや保管が大変、好みや流行が変わればアレンジが必要

振袖を着るときは

振袖を着る場合は、着付けとヘアメイクを依頼する必要があります。成人式当日の朝に集中しますので、希望する美容院などがある場合は、早めに予約しなければなりません。振袖を着る準備は、2年前から始まります。遅くても1年前には始めましょう。レンタルの場合は、振袖と着付け・ヘアメイクがセットになったプランもあります。

既婚者の場合

振袖は本来、未婚女性だけが着る正装です。しかし最近では、場が華やかになることもあり、若い既婚の女性が振袖を着ることもあります。成人式であれば、特に問題視されることはないでしょう。


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