日本人って一年中風邪をひいてるの?日本人のマスクの秘密に迫る!

2019-01-09 その他

This post is also available in English

外国人が日本の街を歩いていて不思議(不気味?)に感じるのが、マスクをしている日本人の多さ。
風邪が流行する冬に限らず、春も、夏も秋もマスク姿の人が多いのはなぜなのか?

日本人がマスクをつける理由は、実は風邪だけではありません。
今回は、そんな日本人のマスクの秘密に迫ります!

日本人がマスクするのは、風邪をひいた時だけにあらず!

「日本人は一年中風邪を引いているのか?」
日本に来たばかりの外国人がそう思ってしまうのも無理のないことかもしれません。

電車の中や、ショッピングモールなど街中で、マスク姿の日本人をちらほら見かけるのは当たり前。
当たり前すぎて、私たち日本人はそれを不思議と思うこともなくなってしまいましたが、その姿は外国人から見るとちょっと異様なのかもしれません。

確かに、海外では街中でもマスク姿の人を見かけることはほとんどありません。
『マスク=風邪』
これが海外での一般的な常識のようです。

もちろん日本でも風邪の季節には、多くの人がマスクをつけます。
風邪のウイルスを咳やくしゃみのしぶきで拡散するのを防ぐために、マスクは活躍してくれます。

しかし、マスクが活躍するのは風邪をひいたときだけではありません。

日本人がマスクをつけるのはどんなとき?

日本では、『風邪=マスク』にあらず!
風邪をひいたときだけでなく、様々な目的、用途のためにマスクが使われています。
なかには外国人がちょっとびっくりするような理由のものもあるかもしれませんね。

Situation1 花粉症対策

花粉症の季節といえば、春先と思っている人もいるかもしれませんが、実は、一年中何らかの花粉が飛び舞っている日本。
花粉症の人にとっては、マスクは一年中手放せないものです。
ドラッグストアには花粉症に特化したマスクのコーナーもあるほど。
花粉症の人にとっては、マスクは外出時には欠かせないものになっています。

Situation2 ホコリや砂塵防止

風邪のウイルス、花粉以外にもホコリや砂塵や排気ガス対策としてマスクは使われます。
被災地での復興作業ボランティアが作業中につけているマスクなどもそうですし、日常生活の中でなら、掃き掃除や、年末の大掃除、引越しのかたづけのときにもよく使われます。

Situation3 保温対策

マスクをしているからといって、完璧に顔の防寒ができるわけではありませんが、マスクをしていると顔が温かいのも確かです。
寒い冬の日は、顔が寒いからという理由でマスクする人もいます。
保温対策に特化した商品として、呼気によって発熱する吸湿発熱素材のマスクも販売されています。

Situation4 保湿対策

マスクしていると顔があったかいだけでなく、喉がしっとりするのを感じませんか?
空気が乾燥している日には、マスクは保湿対策として活躍します。
喉がちょっとカサカサするようなときにマスクをすると、喉にしっとり感が戻ってきます。
夜寝ている間のお肌や喉の乾燥を防ぐためのマスクも販売されているようです。

Situation5 紫外線対策

日焼けが気になる女性の場合、紫外線対策としてマスクをつけるという人も。
畑での作業や山歩きなど長時間太陽にさらされるときは、日焼け対策としてツバの大きな帽子をかぶる女性は多いですよね?
でも、帽子のツバだけだと目の周りはカバーできても口の周りまでは完全にカバーすることはできません。
そこで登場したのがUVカットのマスクです。帽子に加えUVカットのマスクで顔の下半分をカバーすることで顔の日焼け対策が完璧になるというわけです。

Situation6 小顔に見える

マスクをすると小顔に見える!?といわれているのを聞いたことはありませんか?
女子高生や女子大生のなかには、小顔に見せるためにマスクをする子たちもいるようです。
マスクのなかには、つけると小顔に見えるとうたっているものもあります。
それらは、顔にピッタリとフィットする小さめの形で、あごをシャープに見せるように設計されています。
マスクをすることで顔の輪郭を隠し、全体をすっきりさせることで小顔に見せるというわけです。

Situation7 美人度アップ

目だけの方が可愛く見える!という理由からマスクをする若い女性もいます。
マスクをすると顔の目以外のパーツが隠れます。
そのため、目が特に強調されるのですが、目だけの方が可愛く見えると、一部の若い女性の間でマスクは、美人度アップの神アイテムとして使用されています。
可愛く見せるために顔を隠す、何とも不思議な行動ではありますが…。

Situation8 すっぴん隠し

かなり少数派ではありますが、化粧してない顔を隠すためにマスクするという女性もいます。
お風呂上がり、コンビニにちょっとだけ買い物に行こうかというとき。
コンビニに行くためだけにメイクアップしたくはないが、すっぴんで出かけるのもイヤ!
そんな時にすっぴん隠しとしてマスクが活躍するというわけです。
また、口周りのニキビや吹き出物を隠したいためにマスクをするという女性もいるようです。

Situation9 マスク依存症

なかには特別な目的や用途を持たないのにマスクをつける人もいます。
周りの視線を避けたい、自分の気持ちを悟られたくない、人と関わりたくない。そんな不安な心からマスクをつけるマスク依存症です。
自分を隠したい、そんな心理的な理由でマスクが手放せなくなっている人はここ数年で増えてきているようです。

守るべき最低限のマナー

今回は、日本におけるさまざまなマスクの使用シーンをご紹介しました。
これを読めば、なぜ、日本人は一年中マスクをしているのか、納得していただけるのではないかと思います。
とはいえ、外国人の皆さん、日本で生活するからといって、マスクをつけなければならないわけではありませんのでご安心くださいませ。

「風邪をひいたら、感染を防ぐため、咳がでていなくても、マスクを着ける」
「花粉症などでくしゃみをする時は、ハンカチなどで口と鼻を抑える」
この2点を最低限のマナーとして覚えておけばよいでしょう。

そして、日本人がマスクをしているからといって、必ずしも病気であるというわけではありませんので、悪しからず!


TOP