たこ焼きとは?発祥と作り方

2019-09-06 その他

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「たこ焼き」は、手軽に食べられるためファストフードとして人気があります。大阪発祥の食べ物ですが、日本全国で食べられています。さまざまなお店で購入できますが、家庭で作って食べることもできます。最近では、たこ焼きで楽しむホームパーティーを「タコパ」と呼ぶようになりました。今回は、たこ焼きについてご紹介しましょう

たこ焼きとは

お好み焼きやうどんなど、粉を使う料理を総称して「粉もん(こなもん)」と呼びます。たこ焼きも「粉もん」のひとつです。小麦粉を水と卵で溶いた生地の中に、一口サイズに切ったタコと薬味を入れ、約3~5cmの球状に焼いた料理です。「たこ焼き器」という丸い窪みのある鉄板で作ります。大阪を中心に関西では、特に粉もん文化が愛されています。たこ焼きを、おやつだけではなく、昼食や夕食にすることもあります。

たこ焼きの発祥

昭和初期、大阪市西成区の「会津屋」が、たこ焼き発祥のお店です。タコではなく、牛スジとコンニャクを入れて焼いた「ラヂオ焼き」が、たこ焼きの原型となりました。

一方、兵庫県の明石には「明石焼(あかしやき)」や「玉子焼」と呼ばれる料理があります。小麦粉とじん粉(じんこ:小麦デンプン)、卵、タコを使って球状に焼いたもので、たこ焼きに似ていますが、ふわふわと柔らかく、だし汁につけて食べます。

会津屋が、この明石焼をヒントに、タコを具材にとしたのが、たこ焼きです。

たこ焼き器

自宅用のたこ焼き器には、ホットプレートのような卓上電気タイプ、カセットコンロのような卓上ガスタイプ、卓上でも台所でも使える鉄板タイプがあります。火力が強く、鉄板部分を取り外して洗えるものがオススメです。Amazonや楽天などのネットショップや、ホームセンターなどで手に入れることができます。

失敗しにくいたこ焼きの作り方

  1. 具材を用意する
    タコは1cm角ぐらいの大きさに切り、薬味の紅ショウガや青ネギをみじん切りにします。タコ以外の具材は、混ぜておくと便利です。
  2. 生地をつくる
    本来は、小麦粉にダシ汁と卵、醤油などを混ぜて作ります。市販の「たこ焼き粉」を使えば、卵と水を加えるだけで生地が作れます。最初に卵と水を泡だて器でしっかり混ぜてから、たこ焼き粉を混ぜると、混ざりやすくなります。
  3. たこ焼き器をしっかり加熱し、窪みだけでなく全体に油を塗ります。均一になるように、丸めたキッチンペーパーや油ひきなどでなじませましょう。少し多めに塗るのがポイントです。
  4. 生地が分離しやすいので、よく混ぜながら、たこ焼き器の窪みに生地を流し込みます。窪みの7分目ぐらいまで入れましょう。
  5. 窪みごとに、タコをひとつずつ入れ、用意しておいた薬味を上にのせます。お好みで天かす(てんかす)や桜エビ(さくらえび)をのせてもよいでしょう。天かすは天ぷらを揚げるときにできるカスで、市販されています。
  6. 具材に火が通ったら、窪みから少しあふれるぐらいまで、再び生地を加えます。
  7. 周囲が白く固まったら、窪みからはみ出した部分を、竹串で窪みに寄せていきます。その後、竹串でたこ焼き器からたこ焼きをはがしながら、上下をひっくり返します。
  8. 均等に焼き色がつくよう、ときどき回転させましょう。
  9. 皿に盛りつけたら、ソースをかけ、お好みで青のり、かつお節、マヨネーズなどをふりかけます。たこ焼き用のソースが市販されています。お好みで、醤油やポン酢をかけることもあります。

たこ焼きの変わり種

たこ焼き器を使い、タコ以外の具材を楽しむ人も増えています。チーズ、餅、キムチ、イカ、エビなどが人気です。小さなおにぎりを入れて、焼きおにぎりにすることもできます。ホットケーキミックス粉を使えば、小さなドーナツのようなデザートを作ることもできます。ぜひいろいろ試してみてください。


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