日本で犬猫を飼うための義務・届け出
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犬や猫を飼うことは「命を預かる」ことです。犬や猫の平均寿命は10年を超えます。10年以上、責任をもって世話をしなくてはいけません。日本で犬や猫を飼うために、気をつけたいことやルールをご紹介します。
コンテンツ
ペット(犬・猫)を飼う時に気をつけたいこと
住宅
ペットを飼うためには、ペットの飼育が可能な住宅でなければいけません。また、飼育が可能であっても「小型犬のみ」「1匹まで」など、条件が限定されている場合があります。事前にしっかり確認しましょう。また、鳴き声やにおいで、近隣のかたに迷惑をかけないよう、気をつけましょう。
世話
ペットを飼うと、散歩やご飯など、毎日のお世話が必要です。通院代や手術代など、医療費がかさむことも考えられます。ペットが高齢になれば、介護が必要になるかもしれません。
体力、時間、お金、家族構成や生活環境など、さまざまな角度から、10年以上の飼育が可能か、事前に検討しましょう。
アレルギー
動物アレルギーの方は飼うことを控えましょう。身内にアレルギー体質の方がいる場合は、事前に動物アレルギーの検査を行いましょう。
犬を飼う場合のルール
法律によって、飼い犬の登録と狂犬病予防注射の接種が義務づけられています。
犬の登録
生後91日以上、もしくは犬を飼い始めてから30日以内に、犬の登録が必要です。住んでいる市区町村の窓口などで登録できます。登録後「鑑札」が交付されるので、首輪などにつけてください。犬が死亡した場合や、飼い主を変更した場合は、鑑札を持参して手続きしましょう。引越した場合は、移転先で届け出が必要です。
狂犬病予防注射
生後91日以上、もしくは犬を飼い始めてから30日以内に、狂犬病予防注射の接種が必要です。その後は毎年1回、4月1日から6月30日の間に、狂犬病予防注射を受けます。予防注射を接種すると「注射済票」が交付されますので、首輪などにつけてください。
猫を飼う場合のルール
地域によって異なりますが、猫を飼うための法律や条例があります。例えば東京都では、室内飼育、名札やマイクロチップによる身元の表示、不妊・去勢手術を、猫の飼い方「3原則」としています。登録義務のある地域もあります。
交通事故などの危険から猫を守り、不幸な命を生み出さないためにも、自分の住む地域の条例を調べ、守りましょう。
外国から犬や猫を日本へ持ち込む場合
外国から日本に犬や猫を連れてくるのは「輸入」にあたります。
犬や猫を輸入するには、日本に到着する40日前までに、事前の届け出が必要です。到着予定の空港や海港を管轄する動物検疫所に必ず届け出ましょう。輸入条件を満たしている場合、犬・猫の輸入検査は短時間で終了します。しかし条件を満たしていない場合は、動物検疫所の係留施設で最長180日間の係留検査を受けることになります。
犬や猫を日本へ輸入するときの手続きは、どの国や地域から連れてくるかにより異なります。盲導犬、介助犬、聴導犬など、補助犬も同様です。日本に連れてくる前にしっかり調べておきましょう。