外国人女性が日本で妊娠したら?

2019-03-29 その他
Living in JAPAN JOBS
Living in JAPAN JOBS

This post is also available in English

日本人が日本で出産する場合でさえ、はじめての妊娠はわからないことばかり。日本で暮らす外国人の方は、さらに大きな不安を感じるのではないでしょうか。

そこで今回は、精力的に外国人のための子育て支援活動を行われている「かながわ国際交流財団」でお話を伺いました。伺った内容を中心に、妊娠から出産までの流れを紹介していきたいと思います。

1.     病院へ行く

生理が遅れているなど、妊娠初期症状がある場合は、まず婦人科のある病院で診察してもらいましょう。手軽な妊娠検査薬もありますが、陽性=妊娠確定ではありません。妊娠確定診断は病院で行ってもらいましょう。

2.     妊娠届を提出して、母子手帳を受け取る

日本では妊娠した際、役所に届け出る必要があります。病院で妊娠と確定されたら、お住まいの市区町村の窓口で妊娠の届け出を行い、母子健康手帳を受け取りましょう。母子手帳を受け取るタイミングは、病院に相談するとよいでしょう。

母子手帳は日本発祥!現在は世界30か国以上に普及

母子手帳は、妊娠から出産、そしてその後の健康状態や経過を1冊に記録する手帳です。英語・ハングル・中国語・タイ語・タガログ語・ポルトガル語・インドネシア語・スペイン語・ベトナム語の外国語併記の母子手帳もあるので、妊娠届を提出する際、窓口に尋ねてみましょう。

また急病の際にも、母子手帳があれば病院側が対処しやすくなります。外出中は持ち歩くようにしましょう。

3.     出産する病院を決める

外国人の方は驚かれることが多いようですが、日本では、妊娠が確定したらすぐに出産する病院を決めます。妊娠初期から同じ先生に担当してもらえば、経過が分かり安心です。また直前では、予約がとれない可能性もあります。妊娠10週目を目途に予約しておきましょう。

4.     出産一時金と出産手当金の確認・手続き

妊娠・出産にかかる費用は健康保険の対象外のため自己負担になります。しかし出産費用の補助として、赤ちゃん1人につき通常42万円が支給される「出産一時金」という制度があります。国民健康保険または健康保険に加入していて、妊娠4ヶ月(85日)以上で出産していることが支給条件の基本です。

出産一時金の受取方法は数通りあり、それぞれ申請に必要な書類や手続きが異なります。また外国人の場合は、在留期間などが条件に加わる場合があります。早めに確認し、忘れずに申請しましょう。

また妊婦自身が働いている場合、妊娠により休業し、給与がなくなったり減ったりすることがあります。その場合、妊婦本人が会社の健康保険に加入していれば、休業補償として「出産手当金」が支給される制度もあります。支給額や条件、必要な書類や手続きについては、産休に入る前に、会社に確認しておきましょう。

妊婦健診のチケットも大切な権利

妊婦と赤ちゃんの健康状態を確認する「妊婦健診」の費用も大きな負担です。妊婦健診は一般的に約14回行うため、14回分の費用の一部もしくは全額を、自治体が助成してくれる制度があります。

外国では妊婦健診の回数がもっと少ないため、驚く人が多いようです。しかし、妊婦健診で調べるのは病気の有無だけではありません。妊婦さんの健康状態や赤ちゃんの発育状態を調べ、保健指導を行い、必要に応じて医学的検査も行われます。出産や育児に向けたアドバイスも受けられます。
何より妊婦健診を受けていないと、危険な出産となる可能性があるため、出産時に受け入れてくれる病院が限られてしまいます。チケットを利用し、必ず妊婦健診を受けておきましょう。

5.     母親学級・両親学級に参加

栄養士・助産師といった専門家から、妊娠中の体調管理、出産のための体操や呼吸法、赤ちゃんのお世話の仕方などを学ぶことができます。自治体や産院だけでなく、民間企業が主催する母親学級もあります。同じプレママが参加しているので、情報交換も行えます。

妊婦だけでなく、夫婦そろって参加する両親学級も増えています。妊婦ジャケットを男性が着用し、妊婦の大変さを体験したり、沐浴の練習などが学べたりします。プレパパ専門のセミナーも開催されているので、参加しやすいものから始めてみましょう。

6.     入院・出産(分娩)

妊娠8ヶ月に入ったら、いつでも入院できるような準備をしておきましょう。

必ず必要となるのは、母子手帳、健康保険証、診察券、印鑑の4点です。その他必要となるものは、病院ごとに異なります。病院から「入院に必要なもの」の案内があるので、消耗品の費用も含め、事前に確認しておきましょう。

外国人の妊婦さんにも、その妊婦さんを応援する日本人にも役に立つ

今回お話を伺った「かながわ国際交流財団」では、神奈川県に住む外国人のための子育て支援が行われています。

外国人住民のための、子育てチャートや動画は、驚愕の7言語対応。中国語・タガログ語・ポルトガル語・スペイン語、ベトナム語、英語、ネパール語で用意されています。
http://www.kifjp.org/child/chart

神奈川在住の方は、妊娠・出産から子育てに関してわからないことがあれば、ぜひ相談してみてはいかがでしょうか

多言語ナビかながわ

TEL: 045-316-2770
http://www.kifjp.org/kmlc
注)神奈川県以外の方は各自治体に問い合わせてみてくださいね。

公益財団法人 かながわ国際交流財団

http://www.kifjp.org/child



TOP