義理チョコ、ご褒美チョコまで、日本のバレンタインデー

2019-02-06 その他

This post is also available in English

2月のイベント、バレンタインデー

2月14日はバレンタインデー。ショップではバレンタインデーのチョコの特設会場が賑わうなど、日本では、冬のイベントのひとつとして定着しています。
バレンタインデーの楽しみ方は、日本と海外では違いがあるといわれていますが、どのようなものなのでしょうか?

欧米のバレンタインデーは、恋人や夫婦がプレゼントを贈り合う、ディナーを楽しむなどしてお祝いすることが多く、むしろ男性が積極的な傾向にあります。

日本のバレンタインデーは、女性から男性にチョコを贈る習慣として広まっています。カップルや夫婦同士に限らず、職場の上司や同僚など恋愛感情を伴わない男性に贈る『義理チョコ』。自分のために奮発する『ご褒美チョコ』。女の子同士でチョコを贈り合う『友チョコ』といった、多様なスタイルでのバレンタインデーの楽しみ方があるのです。

なぜ、日本のバレンタインデーはこんなにも独特なのでしょうか?今回は、日本のバレンタインデーの習慣についてご紹介します。

日本のバレンタインデーといえばチョコレート、その理由は?

バレンタインデーにチョコを親愛の形として大切な人に送る習慣は、日本独自のものといわれています。
製菓会社などが、バレンタインデーにはチョコを渡すのが良いとプロモーション活動をした。デパートでキャンペーンを行ったなどバレンタインデーの起源には諸説ありますが、どれも判然としていません。

1970年代の前半にはチョコの売り上げが急増して、それに伴って小売業界がバレンタインデーにチョコレートを売り込むための積極的なマーケティングを始めたとされています。
当初は小学校高学年~高校生の学生層がバレンタインデーのブームの火付け役となり、女子が想いを寄せる男子に『本命チョコ』を贈るという、日本独自のスタイルが生まれました。
1980年代後半には、学生や独身女性に限らず主婦層が夫や父親などにチョコを贈るバレンタインデーの習慣も生まれました。

日本のバレンタインデーは製菓会社や小売業界によるチョコレートの販売戦略として、女性のハートをつかんだチョコを売り出し、盛り上げているものだともいわれています。

バレンタインデーに贈るチョコレートのバリエーション!

義理チョコ

『義理チョコ』は、日本女性が恋愛感情を伴わない男性に対し、日頃の感謝の気持ちを伝える、コミュニケーションを円滑にする目的でチョコを贈ることです。

主に職場や取引先の男性にチョコを贈るという風習として、日本の文化に根付きました。多くの人の中でバレンタインデーといえば、女性が意中の男性に贈る『本命チョコ』のイメージが強いものです。受け取り手の男性が、自分に好意があると勘違いしないよう、手頃な値段の物を選ぶ、組織の人全員に同じものを渡すなどの気遣いが必要ですが、日頃の感謝の気持ちを伝えるための良い機会ですね。

ご褒美チョコ

姫チョコ、自己チョコ、マイチョコなど、いろんな呼び方をされる『ご褒美チョコ』は、自分が食べて楽しむためのチョコレートを自分に贈ることです。

仕事や家事を頑張っている自分へのご褒美として、バレンタインデーにチョコを楽しむ女性が増えています。普段は手が届かないような高級ブランドのチョコ、産地にこだわって選ぶチョコ、デザインが素敵なチョコなど、こだわりのあるものが人気です。
疲れたときやリフレッシュしたいとき、チョコを食べると元気になりますね。
バレンタインデーの時期限定のチョコもありますので、お気に入りの一品を探してみませんか?

友チョコ

『友チョコ』は、女性同士でチョコを交換し合うことを指します。

友チョコがいつから始まったのかは定かではありませんが、女性が仲のいい女友達に、「いつもありがとう、これからもよろしくね」という気持ちを込めてチョコを贈りあいます。
中学生、高校生はもちろんのこと、小学生や幼稚園の子どもの間でも友チョコのやりとりが行われているといわれています。
友チョコは、用意する数がふくれあがるので、主に手作りすることが多いようです。もらって嬉しくなる可愛いチョコのレシピもネットなどで紹介されているので、参考にしてみてくださいね。

思い思いのスタイルで、バレンタインを楽しんでみませんか?

いかがでしたでしょうか?最近の日本のバレンタインデーの多様化には驚かされますね。

バレンタインデーに選ぶお菓子は、何もチョコだけに限りません。クッキーやマカロンなど、様々なお菓子が店頭に並んでいます。お世話になっている人へのプレゼント、自分へのプレゼント、お好きなスタイルでバレンタインデーを盛り上げてみませんか?


TOP