【図表あり】親族の呼名一覧

2022-04-01 暮らす

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日本の法律では、血縁関係や婚姻関係のある人をまとめて「親族」といいます。親族は法律で定義された言葉です。

親族と似たような意味で使われる言葉には、親戚(しんせき)、親類(しんるい)、縁者(えんじゃ)などがあります。そのなかでも、ごく親しい親戚のことを身内(みうち)といったり、「夫婦とその子供」など血縁が一番近い集団を家族(かぞく)といったりします。

このように、同じ親族でも、さまざまな名称や呼び方があります。今回は主な親族の名称と呼び方をご紹介しましょう。

呼び方の基本ルール

自分の親族のことを、親族以外の人に話す際は、「私の父が」「私のおばが」など、親族名称を使います。

自分の親族のなかで、自分より目上の人に呼びかけるときは、「おとうさん」「おばさん」など親族呼称を使います。日本には「名前を直接呼ぶのは失礼にあたる」という考え方があるので、親族の目上の人に、名前で呼びかけることはあまりありません。さまざまな呼称があり、どれを使うかは、家庭・年齢・性別・地方・相手との関係性などによって変わります。

配偶者の親族に呼びかけるときや、話している相手の親族について話すときには、「おとうさま」「おばさま」など、「さま」や「さん」がついた丁寧な呼称を使いましょう。

配偶者

  • 男性の配偶者
    名称:夫(おっと)
  • 女性の配偶者
    名称:妻(つま)

親(おや)・両親(りょうしん)・父母(ふぼ)

父と母の総称です。養父母や親の再婚相手なども含みます。

  • 男性の親
    男性の親の名称:父(ちち)
    配偶者の男性の親の名称:義父(ぎふ)・舅(しゅうと)
    呼称:おとうさま、おとうさん、おとうちゃん、パパ、おやじ、おとん など
  • 女性の親
    女性の親の名称:母(はは)
    配偶者の女性の親の名称:義母(ぎぼ)・姑(しゅうとめ)
    呼称:おかあさま、おかあさん、おかあちゃん、ママ、おふくろ、おかん など

きょうだい

同じ片親もしくは同じ両親を持つ子供をまとめて「きょうだい」といいます。親の再婚相手の子も含みます。

「兄弟(きょうだい)」と表記した場合、基本的に男性女性の区別はありませんが、男性だけのきょうだいを指す場合もあります。「姉妹(しまい)」の場合は、女性だけのきょうだいを指します。

  • 自分より年上の男性のきょうだいと、姉の配偶者
    名称:兄(あに)
    呼称:おにいさま、おにいちゃん、あにき など
  • 自分より年上の女性のきょうだいと、兄の配偶者
    名称:姉(あね)
    呼称:おねえさま、おねえちゃん、あねき など
  • 自分より年下の男性のきょうだいと、妹の配偶者
    名称:弟(おとうと)
  • 自分より年下の女性のきょうだいと、弟の配偶者
    名称:妹(いもうと)

自分の子

  • 自分の子どもで男の子
    名称:息子(むすこ)
  • 自分の子どもで女の子
    名称:娘(むすめ)

自分のきょうだいの子

  • 自分か配偶者のきょうだいの子どもで男の子
    名称:甥(おい)
  • 自分か配偶者のきょうだいの子どもで女の子
    名称:姪(めい)

自分の子の子

  • 孫(まご)

自分の親の親

  • 父の父・母の父
    名称:祖父(そふ)
    呼称:おじいさま、おじいさん、おじいちゃん、じいじ など
  • 父の母・母の母
    名称:祖母(そぼ)
    呼称:おばあさま、おばあさん、おばあちゃん、ばあば など

親のきょうだい

  • 父の男きょうだい・母の男きょうだい
    名称:おじ
    呼称:おじさま、おじさん、おじちゃん など
  • 父の女きょうだい・母の女きょうだい
    名称:おば
    呼称:おばさま、おばさん、おばちゃん など

親のきょうだいの子

  • 名称:いとこ
    呼称:目上のいとこに対しては、おにいちゃん・おねえちゃんなど、兄や姉と同じ呼称を使うことがある。

まとめ

日本で使われている「親族の呼称」は今回紹介しただけではありません。

注意したいのは「誰を基本に関係性を導くか」によっても変わる点です。例えば、あなたに2人、息子がいるとします。その場合、一番年下の子を基準として、親が自分の子(長男)に「おにいちゃん」と呼びかける家庭が、よくあります。また、子どもが通う幼稚園などでは、こどもを基準として、他の子のお母さんから「〇〇君ママ」と呼ばれることもあるでしょう。孫が産まれれば、孫を基準として、息子や娘から「おじいちゃん」と呼ばれることもあります。

その点に注意して、少しずつ慣れていきましょう。


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