通夜・葬儀・告別式の違いは?お葬式の服装や持ち物

2019-05-16 マナー

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人が亡くなったとき、親族や知人、会社などの関係者へ連絡することを「訃報」と言います。訃報には故人が亡くなったことや、通夜や告別式の日時と会場、喪主の名前などが記載されています。

訃報を受け取ったら、どうすればよいのでしょうか。お葬式に一般の参列者として出席する際、通夜・葬儀・告別式のどれに出席するべきなのか、どんな服装で、何を準備するべきなのか、ご紹介します。

お葬式とは?

お葬式とは、一般的に、通夜・葬儀・告別式の総称です。以前は故人や遺族の自宅でも行われていましたが、最近では葬儀場を利用するのが一般的です。

通夜

本来は、家族や親族、親しい友人などが「故人との別れを惜しむ」儀式です。燈明やお線香を絶やさず、夜通し行うことから通夜と呼ばれました。しかし最近では、夕方から数時間で終わらせる「半通夜」が増えてきました。

葬儀

家族や親族、親しい友人などが「故人の冥福を祈り、弔う」儀式です。宗教的な行事になります。

告別式

一般の参列者が「故人に別れを告げる」儀式です。最近では、葬儀と告別式を一緒に行うことが増えました。また葬儀は家族だけで行い、別の日に「お別れの会」をする場合もあります。

通夜と告別式、どちらに出席するべきか

本来は、故人と深く関りがあった人だけがお通夜に出席し、一般の参列者は告別式に出席するものでした。しかし最近では、その違いが曖昧になっています。告別式に参列できるのであれば告別式へ、告別式に参列できない場合はお通夜に参列するとよいでしょう。いずれも参列できない場合は、会場宛に、式が始まる前に届くように、弔電を打ちましょう。

仕事関係の場合は、訃報を受けた報告を行い、どう対応すべきか、上司の指示を仰ぐことが必要です。

服装や持ち物

服装

喪服で参列するのがベストです。喪服を購入する場合は、シンプルで長く着られるもの、なるべく季節を問わず着られるものを選ぶとよいでしょう。

喪服を用意できない場合は、男性は黒のスーツに白無地のワイシャツ、黒のネクタイ、光沢のない黒の革靴と靴下を着用します。女性は黒のワンピースかスーツ、光沢がなくヒールの低い黒のパンプス、黒か肌色のストッキングを着用します。

結婚指輪以外のアクセサリーは外します。ただし真珠の一連のネックレスは問題ないとされています。バッグは光沢や飾りのない黒、ハンカチは白か黒を選び、化粧やネイルは自然で控えめにしましょう。ネイルが外せない場合は、黒いレースの手袋をするとよいでしょう。

香典・袱紗

香典は、線香や花の代わりに故人の霊前にお供えするお金のことです。故人の供養と、お葬式という急な出費に対する助け合いの意味もあります。香典は不祝儀袋に入れ、袱紗に包んで持参します。相場や包み方などは、今度、改めてご紹介しようと思います。

数珠

葬儀場で貸してもらえる場合もありますが、仏式のお葬式には欠かせません。仏教にはさまざまな宗派がありますが、略式型の数珠であれば、どんな宗派でも使うことができますので、自分用の数珠を用意しておくと安心です。男性用と女性用がありますので気を付けましょう。キリスト教式の葬儀には不要です。

いざというときに備えよう

訃報はいつも突然です。慌てることがないよう、喪服を一着持っていると安心です。

またお葬式に必要な、香典袋・袱紗・数珠・ハンカチ・ネクタイ・バッグなどはまとめて置いておくとよいでしょう。忘れ物防止にもなります。


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