日本の小学生が背負っているカバン「ランドセル」って何?

2019-04-13 暮らす
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日本のほとんどの小学生が通学カバンとして背負っている四角い箱型のカバン。この日本特有のカバンは、ランドセルと呼ばれます。

今日は、日本の小学生の必需品「ランドセル」について、ご紹介します。

ランドセルを使うメリット

がっしりとした作りのランドセル。最近は軽いものが主流ですが、それでも1kgは軽く超えます。また価格は、3万円以下のものから10万を超えるものまで。小学生が使うには、重すぎるし、高価過ぎると思われる方も多いかもしれません。

にもかかわらず、小学生のカバンとしてランドセルが主流となっているのは、機能的に優れているからです。

雨に強く、頑丈

ランドセルは、小学校に通う「6年間」使う前提で作られています。6年間の使用に耐えうる頑丈さは、普通のリュックサックにはありません。メーカーの中には、6年間の保証がついているものもあり、安心です。

背中側に転んだときはクッションとして、地震の時には落下物から身を守る防災グッズとして、とっさの衝撃をやわらげる役割も担います。

また日本の公立小学校では、雨の日も学校に歩いて通うのが当たり前。防水・撥水加工がされているランドセルなら少々の雨にぬれても中の教科書やノートをぬらすことはありません。

カラダに優しい設計

重いランドセルより軽いリュックサックの方が、子どもに負担がかからないと思うかもしれません。しかし体への負担は、重量だけでなく重心のかかり方によっても変わります。

肩ベルトは、分厚く幅が広く。背面のクッションは背中にフィット。腰より高い位置にカバンがくるように。ランドセルは、体に感じる重量を最も軽くするように設計されています。

ランドセルの歴史

ランドセルの起源は、オランダの軍用背負いカバン「ランセル」にあります。江戸時代、軍隊の西洋化に伴い、日本の軍隊でもランセルが使われるようになりました。

このような背負いカバンが子どもの通学用カバンとなったのは、明治18年のこと。学習院が、両手が自由になる点に注目し、背負いカバンを採用しました。

その後、明治20年、現在のランドセルに近い形のカバンが登場します。伊藤博文氏が大正天皇の学習院ご入学のお祝い品として献上したカバンがそれです。

それからランドセルは徐々に日本全国に広がり、現在でも多くの小学生に愛用されています。

参照:
一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会「ランドセルの歴史」
http://www.randoseru.gr.jp/history/rekishi.html

ランドセルが海外進出?

海外でも、リュックサックを通学カバンとしている国はありますが、日本のようなランドセルはありませんでした。しかし最近は、日本のアニメによって、ランドセルは多くの国の人に知られるようになりました。

また、アメリカのファッションリーダー、ズーイー・デシャネルさんが、赤いランドセルを背負った写真が話題となり、欧米では大人が、ランドセルをファッションアイテムとして使う姿もちらほら見られます。

日本では、小学生のカバンというイメージが強いランドセルですが、海外の人から見たら、クールなデザインなのかもしれません。

ランドセル、最近の傾向と流行

ランドセルの流行は年々変わります。最近では、軽さ・カラー・機能を重視して選ぶ人が多いようです。

例えば色。黒や赤のイメージが強いランドセルですが、最近では50色展開を謳うメーカーもあり、メタルカラーやパステルカラーまであります。さらにカバンが茶色で縁がピンクなど、コンビカラーも人気です。

素材にこだわったものや、刺繍やワンポイントがついたキュートなデザインのものもあります。

お店などでみかけたら、一度、手に取ってみてはいかがでしょうか。


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