日本では遅刻厳禁!電車が遅れて会社に遅刻してしまったら?

2019-02-18 働く

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「日本の電車は正確だ」と言われます。2017年には、つくばエクスプレスが「わずか20秒、遅れたのではなく早く出発したことに謝罪した」ことが世界的に話題となりました。
この時は、日本人でさえ「電車のダイヤが秒刻み」と知って驚いた人が多かったのではないでしょうか。

確かに日本では、電車が時刻表通りにくることを前提に行動します。しかし実際は、10分未満の遅延は珍しいことではありません。特に大都市の通勤・通学時間帯などでは、駆け込み乗車などによる乗車時間超過やドアの再開閉により、小規模な遅延が生じる可能性があります。

また日本では数分であっても「遅刻が多い=仕事ができない」と査定される可能性があります。普段から、電車が遅延する可能性を考慮し、少し早めに行動するようにしましょう。それでも遅れてしまう時は、すぐに連絡することが重要です。

基本は「電話連絡」

状況を確認し、到着時間を予想

ホームや改札にいる場合は、音声アナウンスや掲示で状況を確認し、到着時間を予想します。駅員さんに尋ねてもよいと思います。

  • どれぐらい遅延するのか
  • 大規模な遅延などの場合は、違う路線や交通手段を使う「振替輸送」などがあるのか
  • 振替輸送がある場合は、その利用方法

遅刻の理由と現在地、到着時間を連絡

遅刻することが分かった場合は、すぐに勤務先に「電話で」連絡しましょう。
「電車が遅れているので、〇分ぐらい遅れます。今、〇〇駅です。」と伝えるとよいでしょう。

もし大規模な遅延で、どれぐらい遅れるか分からない場合は、
「電車の遅延で遅れています。今、〇〇駅です。いつ運転が再開するか分からないので、到着時刻が分かり次第、連絡します。」と伝えます。

電車の中にいて、音声アナウンスが聞き取れないなど、状況が分からない場合も
「電車が止まったまま動きません。今、〇〇駅と〇〇駅の間です。状況が分かりませんが、遅刻しそうです。状況が分かり次第、連絡します。」と連絡します。

あくまで「電話による連絡」が基本ですが、電話がつながらない場合もあります。また、電車内など、電話をかけることができない場合もあります。こういった場合は、メールなどで連絡しますが、
「電話しましたが、つながらないのでメールで連絡します。」
「今、車内で電話をかけられないのでLINEで連絡します。」といった理由を添えるようにしましょう。

このような事態に備え、緊急時の連絡先や連絡方法を事前に尋ねておくと、慌てることなく、安心です。

遅延証明書

鉄道会社や時間帯により異なりますが、一般的に5分以上電車が遅延すると「遅延証明書」が発行されます。法的な効力はありませんが、遅延証明書の提出により、遅刻扱いとならないケースもあります。勤務先のルールを事前に調べておきましょう。

遅延証明書を受け取る方法

大規模な遅延であれば、改札などで配布されることが多いようです。
配布していない場合は、改札や窓口で依頼すると、発行してもらえます。

時間がない時は、インターネット上から出力できる鉄道会社もあります。しかし誰でも出力できることから、会社によっては認められないケースもあるので注意が必要です。

「しかたない」ではなく「申し訳ない」

電車が遅れたのは、自分のせいではないのだから「しかたない、私は悪くない」と思うかもしれませんが、遅刻は遅刻です。まわりの人に迷惑をかけてしまいます。

遅刻の連絡をするときは「申し訳ありません」と一言添えるようにしましょう。特にメールなどで連絡する際は、忘れないようにしましょう。

参考
つくばエクスプレス 【お詫び】南流山駅における普通列車の早発について(日本語のみ)
https://www.mir.co.jp/assets_rti/pdf/2017.11.14.pdf
国土交通省 遅延の「見える化」について(日本語のみ)
http://www.mlit.go.jp/report/press/tetsudo02_hh_000094.html


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