日本ではゴミを捨てるのにお金がかかる?粗大ゴミの正しい捨て方

2018-12-21 暮らす

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日本に住み始めた外国人が驚くことのひとつが日本におけるゴミの捨て方。分別方法や収集日が非常に細かく指示されていて面倒に感じる人もきっと多いと思います。
その上、大きなゴミを捨てるのにはお金を払わなくてはならないのです。
いわゆる粗大ゴミといわれるものは、捨てるのにもお金がかかります。
そこで、今回は、粗大のゴミとは何か、正しい捨て方などをまとめてみました。

日本では粗大ゴミの処分にはお金がかかる

日本では、住んでいるエリアごとにゴミ収集所が定められていて、指定の曜日に指定のゴミを出すシステムになっています。
これらのゴミ収集は無料で区や市町村などの行政がしてくれます。
でも、粗大ゴミと呼ばれる大きなゴミの処分はそういうわけにはいきません。

粗大ゴミの収集は、一般のゴミとは違い、事前に予約が必要でしかも有料!
日本では、ゴミを捨てるのにもお金がかかるのです。

大きいゴミは、黙ってゴミ収集所に置いていっても収集されることはありませんし、誰が出したかわかった場合、引き取るように言われることもあります。
ちなみに、無断で粗大ゴミを捨てた場合は、不法投棄に当たり、法律により罰せられることもありますので、ご注意を!

粗大ゴミは正しい方法で正しく処分してくださいね。

粗大ゴミの捨て方は?

では、大きなゴミを捨てたい場合、具体的にはどのようにすればいいのでしょう?
粗大ゴミの処分方法は、だいたい以下のようになっています。

粗大ゴミの出し方

  1. 申し込み
    自分が住んでいる区市町村役場の粗大ゴミ収集受付窓口まで、何を捨てたいか電話(自治体によってはメールやオンラインも可)で申し込み、収集日時と金額を確認する。
  2. 料金の支払い
    お住まいの地域の指定のスーパーやコンビニで、指定の金額の『有料粗大ゴミ処理券』(シール)を購入する。
  3. ゴミ出し
    粗大ゴミの見えやすいところに『有料粗大ゴミ処理券』をはり、指定された日時に指定された場所に出しておく。

粗大ゴミの処理にかかる料金は、粗大ゴミの種類によっても、住んでいる地域によっても異なりますが、だいたいひとつ数百円から2000円程度と考えておいてくださいね。

どんなものが粗大ゴミになるの?

粗大ゴミとは、一般家庭から排出されるゴミのうち、最大の辺が30cmを超えるもの(棒状のものの場合は長さが1m以上のもの)を指します。
が、具体的には一体どんなものなの?と疑問に思われる方も多いと思います。

例えば以下のようなものが粗大ゴミとして扱われます。

区や市町村で収集してくれる粗大ゴミ

布団・マットレス・ベッド・ソファ・テーブル・イス・タンス・本棚・絨毯・ストーブ・扇風機・オーディオ・スピーカー・電子レンジ・プリンター・自転車・スキーの板・テニスラケット・ゴルフ用品・ギター等

ただし、次に紹介するものは収集してもらえません。
家電リサイクル法や資源有効利用促進法に基づき、メーカーが回収を行うべきものであったり、有害性や引火性などがある危険物であるためです。

区や市町村で収集できないもの

冷蔵庫・テレビ・エアコン・洗濯機・乾燥機・パソコン・ピアノ・バイク・タイヤ・バッテリー・消火器等

これらのものの処分については、購入したお店に相談しましょう。
また、捨てたいものが収集されるかどうかわからない場合は、お住まいの地区の役場の窓口まで問い合わせてみてください。

粗大ゴミ回収業者を利用する手もあり

粗大ゴミの処分については回収業者に依頼する方法もあります。
区市町村役場に粗大ゴミを収集してもらうよりも金額はかなり高くなりますが、家まで取りにきてもらえるサービスや、日時の指定など、重いものを運べない女性や仕事で忙しい人に優しいサービスがあります。

料金やサービスの詳細は業者によって異なりますので、まずは電話で問い合わせてみましょう。

道端の粗大ゴミは勝手に持ち帰ってもいいの?

ところで、日本の粗大ゴミにはまだまだ十分使えそうなものもたくさんあったりします。
では、勝手に持ち帰って使ってもいいのかどうか、気になりませんか?

元の持ち主との関係でみると、すでに捨てた時点で所有権を放棄しているため、ゴミを出した元持ち主に対する窃盗罪は成立しません。
ただし、指定の手続きをとってゴミ集積所に出された粗大ゴミに対して、区市町村に所有権を帰属するという地域もあるようです。
粗大ゴミを自宅で使用するために持ち帰って訴えられるケースはほとんどなうようですが、条例上、窃盗罪が成立する可能性もあるということは覚えておいてくださいね。

粗大ゴミをなるべく出さない工夫を

粗大ゴミは、その他のゴミのようにポンとゴミ収集所に出すことはできません。
事前の予約と支払いが必要で、指定の日時に出さねばならず、日本人でも面倒に思う人は多いのです。
粗大ゴミ回収業者を利用する手もありますが便利な分、料金も高くなってしまいます。

というわけで、一番いいのは、粗大ゴミを出さない暮らし方をすることです。

家具や家電を買い換えるときは、まずは、購入するお店に古いものを引き取ってもらえるかどうか確認したり、リサイクルショップに引き取ってもらえるかどうか問い合わせたり、譲って欲しい友人がいないかどうか尋ねてみましょう。



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