正月に餅を食べる理由は?基本の食べ方7つ
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日本では昔から、おめでたい日に餅を食べる習慣があります。餅は長く伸びるため、命にみたてて長寿を祈る意味もあります。特にお正月には、神様の魂が宿る場所として「鏡餅(かがみもち:大小2つの丸い餅を上下に重ねたもの)」を飾り、雑煮(ぞうに)や汁粉(しるこ)などにして食べます。今回は一般的なお餅の食べ方をご紹介しましょう。
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調理方法
餅は、もち米(もちごめ)を加工した食品です。以前は自宅で作っていましたが、最近では市販されている「切り餅(きりもち:四角く切った餅)」や「丸餅(まるもち:丸めた餅)」を購入する家庭が増えました。使う餅の形や味つけは、同じ料理名でも、地域や家庭ごとに驚くほど異なります。
購入した切り餅や丸餅を食べるときには、焼いたり、煮たり、揚げたり、蒸したりしてから食べます。焼くときはオーブントースターで、煮たり蒸したりするときは電子レンジで、調理すれば簡単です。網や皿につかないように注意しましょう。
雑煮
主に正月に食べる料理で、餅と食材を煮て作るスープです。「雑煮を見れば出身地がわかる」というほど、地域よって異なります。
- スープは、醤油味か味噌味か
- 使う餅は、四角か丸か
- 餅を煮る前に、焼くか焼かないか
- 鶏肉を、入れるか入れないか
- どんな食材と一緒に煮るのか
四国の一部の地域では、白みそのスープに餡入りの餅を入れることもあります。レシピサイトなどで、さまざまな土地の雑煮を探して試してみるのもオススメです。
おしるこ・ぜんざい
小豆を砂糖で煮た汁に、餅を入れて食べるスープのような料理です。これも、材料や作り方、そして地域によって呼び方が異なります。
- 汁があるかないか
- 小豆を煮て作るのか、こしあんから作るのか
甘いものが好きな方は、食べ比べてみるとよいでしょう。
和えて食べる
焼いたり、煮たり、揚げたり、蒸したりした餅は、好みの調味料や食材を和えて食べます。
醤油
醤油を餅につけて食べます。醤油をつけた後、海苔(のり:海藻を薄くすいて乾かした食材)で巻いたものは「磯辺焼き」と呼ばれます。醤油に砂糖を加えたものに、餅をつけて食べることもあります。また餅の表面に醤油を塗りながら焼いたものを、食べることもあります。
きな粉
きな粉に砂糖を混ぜたものを、餅にまぶして食べます。少し香ばしく、優しい甘さがあります。きな粉は、炒った大豆を粉にした伝統的な食材です。健康や美容によいと、最近、改めて注目されています。くるみやゴマをすりつぶして砂糖を混ぜたものをまぶすこともあります。
あんこ
つぶあんやこしあんを、餅につけて食べます。あんこは、小豆を砂糖で煮た食材です。小豆の形を残したものを「つぶあん」、布で濾して皮を取り除いたものを「こしあん」といいます。小豆ではなく、青えんどうで作った「うぐいす餡」や、枝豆で作った「ずんだ餡」をつけて食べるのも人気です。
大根おろし
大根おろしに、餅につけて食べます。大根おろしは大根をすりおろした食材です。「からみ餅」や「おろし餅」とも呼ばれます。大根おろしには、醤油やポン酢、味噌、七味唐辛子、鰹節、納豆、ツナなどを混ぜる場合もあります。
乳製品
餅は、和える調味料や食材をあまり選びません。乳製品とも相性がよく、マヨネーズをつけたり、チーズをのせてピザのように焼いたり、柔らかくしてバターを混ぜたりするのも人気があります。
料理に入れる
焼いた餅をうどんにのせたり、細かく切ってお好み焼きの具に混ぜたり、揚げた餅にあん(starchy sauce)をかけるなど、さまざまな料理にあわせることができます。熱を加えると柔らかくなるので、他の具材とくっつかないほうがよい場合は、事前に焼いたり揚げたりしておきましょう。