畳の掃除の仕方と注意点

2019-07-27 暮らす

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和室にかかせない畳。ごろりと寝転んだり、素足で歩いたり、畳は素肌で接することが多い床材です。正しいお手入れを続けていれば、いつも気持ちよく使うことができます。

しかし畳の掃除と、フローリングの掃除では、注意するべき点も方法もまったく違います。今回は畳の掃除の仕方をご紹介しましょう。

【そうじをする前に】畳の用語をチェック

  • 畳床(たたみとこ)
    畳の芯となる板状の部分です。本来は、藁(わら)でできていましたが、現在はさまざまな芯材が利用されています。
  • 畳表(たたみおもて)
    畳床の表側を覆う、ござのようなもの。一般的には「イグサ」という植物が使われています。最近では、和紙やポリプロピレンでできている畳表もあります。
  • 畳縁(たたみへり)
    畳表を固定するために、帯状の布を縫い付けた部分です。
  • 畳の目(たたみのめ)
    畳表の編み目のことです。

【そうじをする前に】注意すること

  • 畳の目に沿って掃除をする
    畳の目にさからうと、畳表を傷めてしまいます。どんな方法で掃除をする場合も、必ず、畳1枚ごとに、その畳の目に沿って行いましょう。
  • 水気厳禁
    畳が濡れると、傷んだり、カビがはえたり、ダニが繁殖したりします。水拭きしないようにしましょう。水拭きした場合は、必ず乾拭きして換気し、しっかり乾燥させましょう。
  • 粘着式カーペットクリーナーは使わない
    粘着力の強い粘着式クリーナーを使うと、畳表がほつれたり、けばだったりします。どうしても使いたい場合は、畳用などと書かれた、粘着力が弱いものを使いましょう。
  • 重曹は使わない
    重曹を使うと、畳表が変色したり、シミになったりする可能性があります。重曹でついたシミは落ちません。汚れがひどい場合は、クエン酸や酢を使いましょう。

ふだんの掃除

1週間に1回、ほうきではくか、掃除機をかけた後、乾拭きしましょう。どうしても時間がない時は、ドライタイプのフローリングワイパーを、畳の目に沿ってかけておきましょう。

ほうきではく

畳の目は細かいので、掃除機よりも「ほうき」の方が、簡単にしっかりホコリをとることができます。畳の目にそって、ホコリをはきましょう。

ホコリが取れたら、雑巾で、畳の目にそって、乾拭きします。乾拭きすると畳表が磨かれ、光沢が増します。ゴシゴシこすると畳表を傷めるので、柔らかく拭きましょう。

掃除機をかける

掃除機を使う場合は、勢いよく押したり引いたりするのではなく、畳の目に沿ってゆっくり動かすほうが、ホコリがよくとれます。畳1枚あたり1分くらいを目安にするとよいでしょう。
またフローリングと同じ強さで掃除機をかけると、畳表が傷みます。ヘッドブラシの回転を止めるか、「弱」モードを選びましょう。特に畳縁は傷みやすいので、少し浮かせるようにしましょう。ロボット掃除機は、畳の目を無視してしまうので、避けましょう。

掃除機をかけ終わったら、雑巾で乾拭きしましょう。

特別なお手入れ

汚れがひどい

汚れがひどい場合や、畳が日焼けして色が変わってしまった場合は、クエン酸を使って水拭きしましょう。カビやダニの予防にもなります。クエン酸がなければ、酢で代用しましょう。

  1. バケツに半分くらい、水かぬるま湯を入れる
    熱湯を使うと、変色したり傷んだりすることがあります。熱湯は避けましょう。
  2. クエン酸小さじ一杯、もしくは酢100ccを入れて混ぜる
  3. 雑巾を濡らし、固く絞る
  4. 雑巾で、畳の目に沿って水拭きする
  5. 別の乾いた雑巾で、畳の目に沿って乾拭きする
  6. 換気して、畳をしっかり乾燥させる

畳に液体をこぼした

キレイな水であれば、すぐに水分を拭き取り、乾燥させます。その他の液体の場合は、塩を使いましょう。

  1. こぼした液体を、キッチンペーパーなどで拭き取る
    時間がたったり、こすったりするとしみこんでシミになります。すぐにトントンと軽く叩くように拭き取りましょう
  2. しみこんでいる部分に、乾燥した塩を振りかける
  3. 塩が湿ってきたら、汚れと一緒にかきだす
    使い古しの歯ブラシなどで、畳の目に沿って軽くかきだしましょう
  4. 掃除機をかけて塩を取り除く
  5. 雑巾で乾拭きし、畳をしっかり乾燥させる

カビがはえた

表面にほんの少し見える程度のカビであれば、アルコール除菌スプレーを噴射し、雑巾で乾拭きします。

浴室用やキッチン用のカビ除去剤は、畳には強すぎるので、絶対に使用してはいけません。注意しましょう。


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