和式トイレ(わしきといれ)の使い方
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最近では、座って使う「洋式(ようしき)トイレ」が主流になりました。「日本といえばウォシュレット」と、高機能なトイレのイメージが強いかもしれません。しかし、日本で古くから利用されてきた、しゃがんで使う「和式トイレ」も、さまざまな場所で利用されています。そこで今回は、和式トイレの使い方について、ご紹介しましょう。
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和式トイレ
和式トイレは、スリッパのような形をしています。前方のドーム状の部分を「金隠し(きんかくし)」と呼びます。通常は、金隠しの向こう側に水を流すレバーが設置されています。洋式トイレのような、腰かける「便座(べんざ)」がないのが特徴です。洋式トイレでは、水を流すレバーがある方向に背を向けますが、一般的な和式トイレでは、扉に背を向ける体勢となります。
和式トイレの使い方
- 金隠しが前方にくるように、便器をまたぎます。
向きを間違えないように注意しましょう。 - 下着をおろし、しゃがんで利用します。
立ったまま利用してはいけません。便器に直接座って使うものではありません。
便器の周囲を汚さないように、金隠しに近い位置でしゃがみましょう。
しゃがんだ状態で、便器からお尻がはみださないように注意しましょう。 - トイレを利用した後は、必ず水を流しましょう。
使用したトイレットペーパーはゴミ箱などに捨ててはいけません。
必ず便器の中に捨て、排泄物と一緒に、水で流します。
トイレに流してよいもの
日本のトイレットペーパーは、水に流すと細かく砕け、溶けるようにできています。日本では、一般的に下水設備が整っているので、トイレに流してもつまりません。使用したトイレットペーパーは、必ずトイレに流しましょう。
なお、普通のティッシュペーパーは水に溶けません。排水パイプに詰まってしまうので、日常的に使用するのはやめましょう。(水に流せるティッシュペーパーは、パッケージに記載があります。)
トイレに流してはいけません
- 生理用品
女性用の個室には、一般的に専用のゴミ箱が設置されています。 - 紙おむつ
- その他のゴミ
トイレの水の流し方
水の流し方は多様化しています。また、和式トイレの場合、一般的に、自動的に流れる機能がついていません。最近は、自動洗浄トイレに慣れている人が増えました。トイレを利用した後は、ちゃんと水が流れてキレイになったか確認してから出るようにしましょう。
- 金隠しの前のレバーハンドルを、手または足で、下方向に押す
- 水のタンクについているレバーハンドルを、手で回す
- 水を流すボタンを押す
通常、トイレットペーパーホルダーの近くに設置されています。
誤って、緊急呼び出しボタンを押さないように注意しましょう。 - 水を流すセンサーに手をかざす
通常、トイレットペーパーホルダーの近くに設置されています。
トイレの見分け方
和式トイレは一般家庭にもみられますが、公園や駅など、さまざまな施設に設置されています。なかには、洋式トイレと和式トイレが両方設置されているトイレもあります。
両方設置されている場合、その個室がどちらの形式か、トイレのドアに掲示されている場合があります。和式トイレが苦手な場合は、掲示を確認してから利用するとよいでしょう。