家族が来日したときに消費税を免税する方法
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観光で来日している外国人の方は消費税を支払う必要がありません。お店で手続きすれば、消費税が免除されます。2019年9月までは日本の消費税は8%ですが、2019年10月からは消費税が10%に引き上がる予定です。消費税分の10%安くお買い物をするために、消費税が免除される方法についてご紹介します。
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消費税とは
消費税は、日本に住んでいる人が支払う税金です。日本の社会福祉(子育て・介護など)に使われるので、日本の社会福祉を利用する人が支払います。外国人でも、日本に住んでいる人は消費税が免除されません。日本に住んでいる以上、社会福祉を利用しますので、消費税を支払う義務があります。
しかし観光で来日した外国の方は、日本の社会福祉を利用しないので、消費税を支払う必要がありません。
消費税が免除される人
日本に観光にきている外国人は、消費税が免除されます。ただし、免税店で商品を買い、申請をする必要があります。
消費税が免除されない人
外国人でも、日本で働いている人は、免税対象になりません。来日した家族と一緒に買い物をする場合、来日した家族だけが免税対象となります。
消費税が免除されない外国人
- 日本国内の事務所で働いている人
- 日本に入国後6か月以上経過した人
免税対象になるもの
消費税が免除されるのは、商品を買った場合です。商品には2種類あり、「消耗品(しょうもうひん)」と「一般商品」に分かれます。
消耗品の例
- 飲み物
- 食べ物
- 医薬品
- 化粧品
一般商品の例
- 冷蔵庫
- スマホ
- 洋服
- 家電製品
免税対象にならないもの
日本では、サービスにも消費税がかかります。しかし日本に観光にきている外国人でも、サービスにかかる消費税は免除されません。
サービスの例
- マッサージ
- カバンの修理代金
- 遊園地の入場料
消費税の免税をするための条件
買った商品の免税を受けるためには、条件があります。購入した商品が「消耗品のみ」「一般商品のみ」「消耗品と一般商品を一緒に購入」で条件が違います。
消耗品のみを購入する場合
- 1店舗で1日5,000円以上50万円以下の買い物
- 日本では使わないこと
- 30日以内に日本から出国すること
一般商品のみを購入する場合
- 1店舗で1日5,000円以上の買い物
消耗品と一般商品を一緒に買う場合
- 1店舗で1日5,000円以上50万円以下の買い物
- 購入した商品を日本国内で使わないこと
- 30日以内に日本国外に出ること
消費税が免除されるのは「免税店」の表示がある店だけ
免税を受けられるお店は、国から許可された「免税店」のみです。免税店には「Japan. Tax-free Shop」と書いてあります。許可されていない店舗で商品を買っても、消費税は免除されません。
免税品購入の流れ
- 免税店で商品を買う
- 購入時に「消費税の免除を受けたい」と伝える
- お店の人にパスポートを提示する
- 消耗品は「免税用の梱包」をしてもらう
- 購入誓約書にサインをする
- 消費税が免除される
免税品のチェック
免税品を買った場合、日本から出国するとき、空港の税関で免税品のチェックを受けます。お店で免税の手続きをしても、消耗品を日本国内で使ってしまうと、空港で消費税を支払うことになりますので注意しましょう。消耗品の「免税用の梱包」は、出国するまでは破かないでください。
消費税が免税になるだけで、10%安く買い物ができます。家族が日本に遊びに来るときには、免税店と免税手続きについて教えてあげましょう。