日本でよく飲まれる、お茶の種類と特徴

2022-07-11 暮らす

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日本人はよく緑茶(りょくちゃ:グリーンティー)を飲みます。食事と一緒に緑茶を飲みますし、緑茶が無料でサービスされる飲食店も珍しくありません。緑茶とは、チャノキからとれた茶葉に、熱を加えて発酵を止めたお茶を指します。一般的に、中国の緑茶は釜で炒って発酵を止めますが、日本の緑茶は、蒸気で蒸して発酵を止めます。チャノキ以外の植物などから作られる日本独自のお茶もあります。今回は、日本でよく飲まれているお茶の種類についてご紹介しましょう。

粉末状のお茶について

日本のお茶というと、抹茶をイメージされるかたが多いかもしれません。「抹茶=非常に細かい粉末状の緑茶」と勘違いされている方もいるようです。間違いではありません。しかし日本で販売している粉末状の緑茶には、抹茶以外の商品もあります。購入する際は、パッケージなどの表記を確認して、自分が欲しいものを購入しましょう。

  • 抹茶(まっちゃ)
    直射日光があたらないように、茶畑を覆って育てた茶葉を、揉まずに、専用の炉で乾燥したお茶を「碾茶(てんちゃ)」と呼びます。碾茶を石臼などで挽き、非常に細かい粉末状にしたものだけが抹茶です。手間がかかるため、非常に高級なお茶です。
  • 粉茶(こなちゃ)
    お茶を製造する際、粉砕されて粉になった部分です。茶殻(ちゃがら:茶を煎じた残りかす)がでるので、急須などを使って濾して飲みます。
  • 粉末茶(ふんまつちゃ)
    お茶を粉砕して粉末にしたものです。お湯や水に溶かしてのみますが、お茶の粉が沈殿します。
  • インスタントティー
    インスタントコーヒーのように、抽出したお茶を濃縮・乾燥し、顆粒や粉末にしたものです。お湯や水に溶けやすく、長期保存できます。

日本で飲まれる主なお茶

玉露(ぎょくろ)

直射日光があたらないように、茶畑を覆って育てた茶葉を、揉みながら加熱乾燥させます。旨味・甘味が強く、色鮮やかで、お茶本来の味を楽しめます。高級なお茶です。

煎茶(せんちゃ)

芽が出てから摘み取られるまで、日光を遮ることなく栽培された茶葉を、揉みながら加熱乾燥させます。蒸す時間が長くなると、色が濃く、渋みが減り、甘みがでます。日本で最も飲まれているお茶です。

番茶(ばんちゃ)

成長して硬くなった茶葉や茎などを原料として作るお茶です。作り方は地方によって異なります。渋みが少なく、さっぱりとしているので、食後によく飲みます。

ほうじ茶

煎茶や番茶を、強火で焙じたお茶です。茶葉を焙じた香ばしい香りとあっさりした味わいが楽しめます。お茶は茶色い色をしています。

玄米茶(げんまいちゃ)

蒸してから炒った米を、煎茶や番茶に加えたお茶です。米を炒った香ばしい香りとさっぱりした味わいが楽しめます。

麦茶(むぎちゃ)

日本の夏の代名詞です。焙煎された大麦を煮出して作ります。水出しすると、すっきりした味わいになります。ミネラルを豊富に含み、夏にぴったりの飲み物です。

そば茶

そばの実を焙煎加工したものです。急須やティーバッグなどで淹れます。そば特有の香ばしさがあり、すっきりした味わいが特徴です。(そばアレルギーの人は、飲まないように注意しましょう)

昆布茶(こぶちゃ)

昆布を乾燥し粉末状にしたものに、調味料を加えたものです。(調味料を加えていないものや、粉末ではなく細かく刻んだものもあります。)お湯を注いで飲みます。結納などお祝い事によく用いられます。

桜茶(さくらちゃ)

桜の花びらを塩と梅酢で漬けたものです。ぬるま湯で塩抜きし、お湯を注ぐと花が開きます。美しい桜が咲いたように見えるため、結納などお祝い事によく用いられます。

まとめ

日本では、今回紹介した以外にも、さまざまなお茶が飲まれています。同じ種類でも、産地やブレンドによって味も香りも異なります。ぜひ「自分好みのお茶」を探してみてください。


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