恥をかかないために! 仕事始めの前に覚えるべき【呼称】

日本人は、「呼称」を普段使うものとビジネスで使うものを使い分けています。ビジネスシーンで使う呼称を正しく使わないと恥をかいてしまうかもしれません。そうならないために、きちんと呼称を理解しましょう。今回は、ビジネスシーンで使う呼称をピックアップ。
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面接で使う一人称
日本人がよく使う一人称は、「私(わたし/わたくし)」「僕(ぼく)」「俺(おれ)」「自分(自分)」などがあります。就職活動の一環である、大事な面接の際に使いそうな一人称といえば、かしこまった印象の「自分(じぶん)」と「私(わたくし)」ですよね。さて、どちらを使うのが正しいのでしょう?

正解は「B:私(わたくし)」
「わたくし」は、仕事の全てのシーンで使うことができて、フォーマルな印象を与えます。「わたし」も使いやすい表現ですが、少しカジュアルな印象になります。
自社のことを指す言葉
入社したら、商談や打ち合わせなどで取引先と話す機会が多くなります。自分の会社の話をする場面になったとき、自社のことを指す言葉として「当社(とうしゃ)」と「弊社(へいしゃ)」どちらを使うべきでしょうか?

正解は「B:弊社(へいしゃ)」
日本には様々な自社を指す言葉がありますが、お客様に対しては、謙譲語である「弊社」を使います。
相手の会社を指す言葉
仕事中、取引先と話したりメールでやり取りしたりすることが多々あります。相手の会社を指して話したいときに、日本人は相手の会社のことを「御社(おんしゃ)」もしくは「貴社(きしゃ)」と読んで話を進めていきます。実は、この2つの言葉は、場面によって使い分けます。では、メールの場合、「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」どちらを使うのが正しいでしょうか?

正解は「B:貴社(きしゃ)」
「御社」も「貴社」も相手の会社を表す尊敬語です。メールや文書では文語の「貴社」を使い、会話では口語の「御社」を使います。
同僚にメールを送る際の敬称
時には、同僚にメールをすることも。そのとき、何の敬称を使うべきか…悩んでしまいますよね。「さん」や「様(さま)」、「殿(どの)」など色々あります。では、仮に同僚の名前が「山田」だとして、「山田様(さま)」と「山田殿(殿)」ならあなたはどちらが正しいと思いますか?

正解は「A:山田様(さま)」
「様」は会話でも文書でも、全ての相手に使える敬称。「殿」は、文書のみ使うことができます。私信の場合、「殿」は目上の人から目下の人に対して使います。このルールが誤解され、今ではビジネスであっても「殿を使うのは失礼だ」と考える人がいるので、避けた方が良いかもしれません。ただし、官公庁などの文書では、「殿」が使われ続けています。
いかがでしたか? ややこしいですが、呼称を正しく使うことで仕事がスムーズに行きます。少しずつ、確実に覚えていきましょう。