【洗濯表示マーク】一覧と見方のポイント
2020-08-12
暮らす
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洋服の洗濯表示には、洗濯時のルールが記載されています。以前は日本独自の洗濯表示を使用していましたが、2016年12月から、世界共通のISO(国際規格)の記号とほぼ同じになりました。日本語表記がなくなったため、外国人の方にとっては、分かりやすくなったかもしれません。
コンテンツ
基本となる5つのマーク
最初に洗濯表示の基本となる5つのマークの意味を理解しましょう。
家庭洗濯(手洗い)
「洗濯桶」のマークは、家庭で洗濯する方法を示します。
チェックポイント
- 「×」がついている場合は、家庭で洗濯できません。
- 洗濯桶の中の「数字」は、洗濯に使用する水温の上限を示しています。
- 洗濯桶の下の「線」は、洗濯の強さを示します。
線がない:洗濯機の「しっかり洗う」「高洗浄」など、どのコースでも洗えます。
線が1本:洗濯機の「標準」以下のコースで洗いましょう。
線が2本:洗濯機の「弱」「ソフト」など、やさしく洗うコースで洗いましょう。 - 「手」がついている場合は、手洗いします。
「ドライ」「手洗い」「おうちクリーニング」など、洗濯機に手洗い用のコースがある場合は、洗濯機でも洗えます。しかし型崩れしたり縮んだりする可能性があるので、心配な場合は、手洗いしましょう。
漂白
「三角」のマークは、漂白する方法を示します。漂白剤の種類に注意しましょう。
チェックポイント
- 「×」がついている場合は、塩素系漂白剤も酸素系漂白剤も使用できません。
漂白剤が配合された洗剤も使用できないので注意しましょう。 - 三角の中に「斜線」があるものは、酸素系漂白剤のみ使用することができます。
乾燥
「四角」のマークは、乾燥する方法を示します。
チェックポイント
- 四角の中に「円」があるものは、タンブル乾燥する方法を示します。
「×」がついている場合は、タンブル乾燥できません。
円の中の「点」は、乾燥温度を示します。 - 四角の中に「線」があるものは、干す方法を示します。
縦線:つり干し(ハンガーなどで干す)
横線:平干し(平らな場所に広げて干す)
斜線:陰干し(直射日光を避け、日陰に干す)
二重線:ぬれ干し(脱水せず、タオルなどを軽く押しあて、水分をとってから干す)
アイロン
「アイロン」のマークは、アイロンをかける方法を示します。
チェックポイント
- 「×」がついている場合は、アイロンが使えません。
- アイロンの中の「点」は、アイロンの底面の温度を示します。
クリーニング
「円」のマークは、クリーニングする方法を示します。基本的に、クリーニング店が確認するために使用します。
チェックポイント
- 円の中に「P」もしくは「F」があるものは、ドライクリーニングする方法を示します。
PとFは、クリーニングで使える溶剤の種類を示しています。
円の中に文字がなく「×」がついている場合は、ドライクリーニングできません。 - 円の中に「W」があるものは、ウエットクリーニングする方法を示します。
円の中に「W」があり「×」がついている場合は、ウエットクリーニングできません。 - 円の下の「線」は、クリーニングの強さを示します。
自宅で洗えるケースも
クリーニングが可能なマークがある場合でも、家庭洗濯が可能なマークが併記されていれば、自宅で洗濯できます。しかし型崩れや縮みが心配な場合は、クリーニングを依頼しましょう。