日本語で物を数える方法

2019-07-05 暮らす

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日本では、何かを数えるとき「助数詞(じょすうし)」をつけます。助数詞には数百種類あるといわれ、数える物によって使い分けます。今回は、よく使う助数詞を中心に、使い方をご紹介しましょう。

数の読み方や尋ね方の基本

基本的に「普通の数の読み方」+助数詞を使います。
普通の数の読み方:1/いち、2/に、3/さん、4/よん、5/ご、6/ろく、7/なな、8/はち、9/きゅう、10/じゅう

数を尋ねるときは、助数詞の前に「なん」を使います。

形状や性質が、そのまま数え方に

例えば、同じリンゴでも、数える状態によって数え方が違います。

りんごそのものは「いっこ」もしくは「ひとつ」と数えます。しかし、切り分けたものは「ひときれ」、スーパーなどで山のように積まれているものは「ひとやま」、袋入りのものは「ひとふくろ」、箱入りのものは「ひとはこ」などと数えます。

その形状や性質が、そのまま数え方になっているものが多いので、意味を考えながら覚えていくと分かりやすいかもしれません。

よく使う助数詞

枚(まい)

薄いものを数えるときは、よく「枚」を使います。「枚」の場合は、普通の数の読み方、普通の数の尋ね方を使います。

例:紙、CD、シャツ、タオル、海苔、お皿、カーテン、敷物、ふすま、畳 など

数え方:1/いちまい、2/にまい、3/さんまい、4/よんまい、5/ごまい、6/ろくまい、7/ななまい、8/はちまい、9/きゅうまい、10/じゅうまい、How?/なんまい?

個(こ)、つ

小さいものを数えるときは、よく「個」や「つ」を使います。「個」は一部、数の読み方が変わり、「つ」はかなり変化します。

例:消しゴム、メジャー、アクセサリー、帽子、りんご、ケーキ、コップ、ゴミ箱、ボール、星 など
「つ」は11以上では使いません。また10は「とお」で「つ」はつきません。物だけでなく、子供の年齢や、レストランでの注文数など、特殊な使い方もします。

数え方(個):1/いっこ、2/にこ、3/さんこ、4/よんこ、5/ごこ、6/ろっこ、7/ななこ、8/はっこ、9/きゅうこ、10/じゅっこ、How?/なんこ?

数え方(つ):1/ひとつ、2/ふたつ、3/みっつ、4/よっつ、5/いつつ、6/むっつ、7/ななつ、8/やっつ、9/ここのつ、10/とお、How?/いくつ?

人(り、にん)

人を数えるときは「人」を使います。一部、数の読み方が大きく変化します。

数え方:1/ひとり、2/ふたり、3/さんにん、4/よにん、5/ごにん、How?/なんにん?

本(ほん)

細長いものを数えるときは、よく「本」を使います。また、電車の運行数や、野球のホームランの数、映画やゲームを数えるときにも使われます。「本」も一部、数の読み方が変わります。

例:鉛筆、ドライバー、傘、花、ネクタイ、にんじん、ペットボトル、歯、タイヤ、橋 など

数え方:1/いっぽん、2/にほん、3/さんぼん、4/よんほん、5/ごほん、6/ろっぽん、7/ななほん、8/はっぽん、9/きゅうほん、10/じゅっぽん、How?/なんぼん?

その他

着(ちゃく) 洋服
足(そく) 靴、靴下(両足分で1と数える)
杯(はい) コップやバケツに入った水や飲み物、
イカやタコ、特殊な船
品(しな、ひん) 料理の種類
皿(さら) 皿に盛った料理
切(きれ) 切り分けられた食べ物
食(しょく)
人前(にんまえ)
1人分の料理を単位とした料理の量
貫(かん) 寿司
丁(ちょう) 豆腐
匹(ひき) 動物、魚、虫
頭(とう) 大きな動物
羽(わ)
軒(けん) 建物
階(かい) 建物の階数
脚(きゃく) 脚のある家具(机や椅子など)
冊(さつ) 書籍、雑誌、紙を綴じてまとめたもの
部(ぶ) 印刷物、新聞、コピー
通(つう) 手紙
組(くみ) 決められた数を1セットとして数えたもの
夫婦、トランプ、学校のクラスなど
台(だい) 乗り物、電化製品
両(りょう) 車両
歳(さい) 年齢
回(かい) 回数
度(ど) 回数・温度
番(ばん) 順番、試合、ゲーム
包(ほう) 粉薬
錠(じょう) 錠剤、カプセル

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