日本の税金の種類と仕組み
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日本で生活するうえで、最も忘れてはいけないのは税金を支払う義務があることです。日本では、福祉や医療、教育などを充実させ、皆が安心できる暮らしを維持するために税金が使われています。
それぞれの税金が何に使われているのか?どうやって支払うのか?どの税金を払わなければいけないのか?今回は、日本の税金についてご紹介します。
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税金の種類
日本の税金は、「国税」と「地方税」の2つに分けられます。そしてそれぞれ、細かく分類されています。
国税とは?
国税は、国に納める税金です。全国一律の税率とルールがあり、日本で生活していれば税金が徴収されます。
国税には「直接税」と「間接税」があります。
- 直接税
納税義務がある人と、税を負担する人が同一人物
個人の所得や収入によって税金の額が変わる累進課税制度が採用されています。
所得税・相続税・贈与税などがあります。 - 間接税
納税義務がある人と、税を負担する人が別人
商品やサービスの代金と同時に税金を預けます。税金を預かった事業者が納税します。
消費税・酒税・たばこ税・関税・入湯税などがあります。
主な直接税と間接税とみてみましょう。
直接税:所得税
日本で働いて収入を得ている人が、1年間の所得に応じてかかる税金です。企業に勤めている場合は、毎月の給与から天引きされます。
直接税:相続税
亡くなった方の遺産を相続で受け継いだり、遺言によって遺産を受け継いだりした場合、金額に応じて、相続税がかかります。自分で申告することができますが、相続税の計算は複雑なので、税理士に依頼する場合もあります。
直接税:贈与税
個人から年間110万を超える現金や土地、保険金などの財産をもらったときは、贈与税がかかります。
間接税:消費税
商品を買ったり、サービスを利用したりすることを「消費」といいます。消費という行為には、消費税がかかります。商品の代金やサービスの料金を支払う際、同時に消費税を預けているので、別途支払う必要はありません。
2019年5月時点での消費税率は8%なので、例えば1,000円の商品を購入した場合、負担する消費税は80円となるため、店舗には1,080円支払います。
間接税:酒税
ビールや缶チューハイなど、お酒の値段には、酒税が含まれています。こちらも購入した時点で既に酒税を預けているので、別途支払う必要はありません。
地方税とは?
地方税は、住んでいる都道府県や区市町村に収める税金です。
住民税
教育や福祉などの行政サービスの資金源で、現在の居住地に納める税金です。所得に応じて納税額が決まります。企業に勤めている場合は、毎月の給与から天引きされます。
自動車税・軽自動車税
自動車や軽自動車、バイクを持っている人は、用途や総排気量などに応じた自動車税(軽自動車税)がかかります。
固定資産税
土地や建物(資産)を持っている人は、その資産の価格をもとに算定された固定資産税がかかります。
支払方法
自分で税金を支払う際は、次のような方法が利用できます。希望の支払方法がある場合は、その税金の支払いに利用できるか、事前に確認しておきましょう。
- 届いた納付書による現金払い
居住地の役所窓口、金融機関、コンビニなど、指定された機関で支払います。 - 金融機関の口座振替
口座振替には申し込みが必要です。 - その他
クレジットカード、インターネットバンキング など
支払いの期日に注意!
税金には、支払いの期日が設けられています。納付書に記載されている期日を過ぎると、超過期間によって延滞金などが発生する場合もあります。納付期日をよく確認し、払い忘れがないように注意しましょう。口座振替やクレジットカードの自動引落を利用すれば、払い忘れを防止することができるので、検討してみるとよいでしょう。