日本で働くなら知っておきたい、会社の役職と順番

2019-04-22 働く

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職場にはさまざまな役職があります。部長、課長、係長、主任など、一般的なものから、業界独自の役職、会社独自の役職など、すべて挙げるときりがありません。しかし主な役職とその順番だけでも理解しておけば、仕事をスムーズに進められたり、人間関係が築きやすくなったりします。

そこで今回は、日本でよく使われている主な役職と順番についてご紹介します。

役職とは?

役職には、代表取締役や取締役のような会社法によるものと、部長や課長のように会社組織の人材配置のためのものがあります。今回ご紹介する「通常の業務でよく利用される役職」は、人材配置のための役職です。ビジネスにおける個人の役目や職務という意味を持ち、特に管理職のことを指しています。

役職を置くことによって、その人の責任と職権の及ぶ範囲が明確になり、組織内の序列も明確にすることができます。序列を設けることにより、次にどの役職を目指すべきなのか明確になり、目標意識につながるともいわれます。

またそれぞれが、どの業務における上司なのかを明確になるため、ビジネスの基本とされる「報連相(報告・連絡・相談)」を誰に行うべきか判断することができ、仕事を進めやすくなります。

役職の種類と序列

日本の一般的な会社組織でよく使われる役職名を、序列の高い順番に並べると次のようになります。

  • 社長
  • 専務
  • 常務
  • 部長
  • 課長
  • 係長
  • 主任

このほかに、支店の責任者を支店長、工場の責任者を工場長、部を統括する人を本部長と呼ぶなど、なんらかの責任や職権が生じるごとに、役職が生じます。会社や業務の内容によっては、係長より主任のほうが上になる場合もあります。

また最近では、CEOなど海外の役職名を利用したり、マネージャーなど明確な定義をせずにカタカナの肩書を利用したりすることが増えました。同じ会社の中で、海外の役職名と日本の役職名が混在する場合もあり、混乱するかもしれません。

序列はその責任と職権の及ぶ範囲が広いほど高いと考えるとよいでしょう。もし判断がつかなければ、同じ会社の中で、自分と似た立場の人に尋ねましょう。

役職ごとの職務

会長と社長

社長は会社における最高責任者の呼称です。一般的には、代表取締役が就任します。ただし、代表取締役を、会長など他の役職者がつとめる場合は、そちらが上位となります。

専務と常務

いずれも社長を補佐する役職です。専務は会社の全般的な業務を管理し、常務は日常的な業務を管理します。専務は経営者寄りで、常務は現場寄りであるといえます。

部長

所属している「部」の管理者です。部長になると経営職としてトップマネジメントの視点が求められます。戦略的に方向性を定め、課長を育成し、人材を采配します。

課長

所属している「課」の責任者で、いわゆる中間管理職です。現場の視点から、人材を育成し、業務の進行を確認。突発的な事態への対応も行います。いわば現場の司令塔です。

係長と主任

係長は、会社の組織の中での最小単位「係」を監督する立場の役職です。一方、主任は、会社の従業員内の熟練者を指し、一般社員をまとめるリーダーとしての役割を持ちます。

いずれも一般社員と同じ業務をこなしながら、実務レベルで部下を育成・管理する役割も担っています。部下の意見をまとめて管理職とのパイプ役を果たす場合もあります。

役職を知る&更新する

覚えにくい場合は、まず社内の人の役職を知ることから始めてみましょう。どんな肩書の人が、どんな仕事をしているのか、実際の業務を通じて覚えていけば、分かりやすいと思います。

余裕ができたら、取引先の企業の役職も覚えていきましょう。ご本人に尋ねるのは失礼なので、名刺をいただいたら、自分の社内の人に意味と序列を尋ねてみるとよいでしょう。なお役職は人事異動で変化します。役職を間違えることは大変失礼です。肩書が変わると新しい名刺をいただけるので、常に新しい情報へ更新しておきましょう。


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